大阪府・吉村知事が定例会見5月11日(全文1)屋外で距離が取れるならマスクは必要ないと思う
療養型としてできるだけ活用していきたい
これはある意味いい、そういう意味では状況はいい方向に動いているという部分もあると思います。ホテル療養についても今回、非常に増えたという状況にはやっぱりならなかったわけです。1万室以上確保してるわけですけれども、若い世代の方がどんどんそちらのほうに行くということにはやっぱりならなかったと。ウイルス自体の病変、ウイルス自体の特性が大きく変わってきてるということにもなってると思います。 一方で感染力が強いということで、どうしても高齢者の方、とりわけ施設の方であったり、抵抗力が非常に厳しくなってる高齢者の方への感染になると厳しい状況になりますので、そういった方をどうお守りするのかというのが、これからは重要になってくると思います。ですので臨時医療施設については、もう若い方というよりは高齢者で、ただ、臨時医療説はどうしても、そういった寝たきりの方とか介護が必要な方っていうのはもう、そんな臨時施設はなかなか診れないですから、そうじゃない一歩手前の、あるいは元気な高齢者の方、ADLが、自立がしっかりできる方用に、高齢者向けの、ただ、高齢者向けといってもやっぱり限界がありますので、オミクロン株に合わせた、療養型としてできるだけ活用をしていきたい、そう思っています。 ただ、どうしても介護士さんとかは難しいですし、介護が必要になったら難しいですから、基本的にはその方が住んでいらっしゃるご自宅であったり近くの診療所ですぐ治療が受けられる、あるいは往診体制の強化。高齢者施設で入居されてる方はそこへの往診への強化。臨時医療施設というよりは、もう身近で高齢者の方を治療する仕組みをより強くするというほうが重要だと今は思ってます。
高齢者に特化した臨時医療施設を作る可能性は
読売新聞:分かりました。もう1点なんですけども、関連して、その今の知事のお考えであれば今後、まだ感染状況分からないですけれども、仮に新たな波が形成されることがあった場合、この受け皿として、例えば高齢者に特化したような臨時医療施設っていうのは、新たにつくっていったりするケースも、これはあるんでしょうか。 吉村:高齢者に対応するっていうのは、臨時施設で対応するっていうのはなかなか簡単にはいきませんので、介護というのはなかなかそう簡単にはいかない部分があります。ですので臨時医療施設はむしろ、われわれも含めて現役世代、やっぱり自立ができる方ということが前提になってくるので、これからは、臨時医療施設というよりは地域医療で診ていくということのほうにかじを切っていく必要があるだろうと思います。だから臨時医療施設で対応しようという発想は、少しずつこれからは少なくなってくるという方向だというふうに思っています。 なので、今、ホテル療養でも1万1000室、1万1000確保してますけど、これをここからさらに広げるということは考えていません。若い世代がどんどん重症化するという状況にやっぱりなってないことを考えると、ある意味、通常医療にできるだけ近づけていく、オール医療で、住んでいらっしゃる方の身近なところで治療ができるようにすると。とりわけ高齢者の方、あるいはもともと病気でなんかかかられている方、そこへの体制を強化するという方向に軸を置いていくということになるんだろうと思います。 読売新聞:分かりました。ありがとうございました。 司会:次に時事通信。