【ABC特集】パチンコ中に「脳汁がぶわっと出て」やめたくてもやめられない・・・水原一平氏が告白した「ギャンブル依存症」国内で推定275万人 家族も仕事も失い、時には犯罪も 逃れられない恐怖
■「うわ、これきた!」脳汁がぶわっと出て・・・当事者が語る恐怖
奈良ダルクにきて1ヵ月ほど経った、別の男性。今も、現金を見るだけでパチンコへの欲求がわきあがってくると話します。 (30代男性B)「(Q:1日に使えるお金は?)僕は900円くらいです」 「(Q:千円見たらどう思う?)こうやってパチンコ機械に(お札が)入っていくイメージというか。入れられるみたいな」 「『うわ、これきた!』ってなっただけで、脳汁っていってドーパミンがぶわっと出て、ドキドキドキドキするんですよ」 男性は、パチンコに入り浸る両親のもとで育ち、自身も14歳のころから、のめり込むようになったといいます。 (男性B)「今でもしたい気持ちはあります。ギャンブル大国・日本なので、週末になれば日曜日に競馬はテレビでやっているし、パチンコ店は街々にあるし。もし回復したとして、ある程度のお金を渡してくれるようになったとしても、やっちゃうんじゃないかなと、そういうレベルですね。今は」 一人での外出は原則不可。スマートフォンの使用は許可制です。 代表の加藤さんは、共同生活で他人と関わり合うことが、重要だと話します。 (加藤代表)「自分の話をするというよりも最初の頃は聞くことの方が大事なんですよ。聞いてると整理がついてくる。そして自分に起きたことをキチッと言語化して、話が出来るようになってくると」「もう絶対しませんとかそういう約束よりは、一日一日、ギャンブルをしない生活、もしくはギャンブルをしない楽しみ方を、そうやって回復していくって感じですよね」
■患者数は推定275万人 どうしようもなくなって病院へ
長年、さまざまな依存症の治療にあたってきた赤城高原ホスピタル副院長の村山昌暢医師は、厚生労働省の研究データから、いま国内には推定で275万人のギャンブル依存症患者や予備軍がいると話します。 「割と日本のギャンブル障害の有病率は高いといわれています」 周囲の人をだますなどしてつくったお金をギャンブルで失い、どうしようもなくなって病院に来る人が多いといいます。
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