【ABC特集】パチンコ中に「脳汁がぶわっと出て」やめたくてもやめられない・・・水原一平氏が告白した「ギャンブル依存症」国内で推定275万人 家族も仕事も失い、時には犯罪も 逃れられない恐怖
「まずいな。本当に申し訳ないなと思うんだけども、またギャンブルをやって、今度こそ、勝てば戻ってくるんだからっていうふうになって、本当に困って、やむを得なくなって、やっと精神科の専門病院に来る」(村山昌暢医師)
■気晴らしで始めたパチンコ のめり込み窃盗事件を起こして反省の日々
ギャンブル依存症の人の中には、お金をつくるために、犯罪にまで手を染めてしまう人もいます。2022年の1年間に、全国で摘発された刑法犯(4万1626件)のうち、ギャンブル依存やパチンコ依存が犯行の主な原因や動機だった件数は、計2674件にのぼりました。
去年夏、窃盗罪で執行猶予がついた有罪判決を受け、大阪拘置所から一人の女性が出所しました。 (50代女性)「依存症になってしまうと(なかなか)元には戻らないと病院で習いました」 この女性はかつて仕事と子育ての両立を目指して頑張っていましたが、親族の介護などでうつ病を発症し、家に引きこもりがちに。そんな時、気晴らしになると思い、やってみたパチンコにのめり込むようになりました。 「ちょっとぐらいやったらやってもいいかなって(パチンコ店に)入ったのがきっかけで。やり方も分からないから隣の人を見ながらやってたんですけど」 「最初のうちは自分のお金の範囲内でやってたのが、だんだん娘のお金に手を出したり、母親の財布からお金抜いたりとかして・・・」 (記者)「娘さんは娘さんで傷ついてると思うのですけど?」 「今考えたらね、すごいバカなことをやって、私の尻拭いをずっと上の子がしてきて。妹には負担をかけへんようにっていうて。で、私の母親にも負担かけたらあかんって自分で貯めてたお金を切り崩して出してくれたりとかして」
■「許せない。でもたった一人のお母さんだから・・・」
事件を起こす前に長女から手紙を渡されていました。 《許せないことがいっぱいあります。それでもたった一人のお母さんだから・・・。 いままでのことを振り返って自分がどうするべきなのか考え行動してもらえたら。また一緒に住める日が来ることを願って・・・。》 娘たちの強いすすめで病院の診察を受け、「ギャンブル障害」と診断されました。クリニックに通院していましたが、事件を起こしてしまいます。 罪名は、窃盗罪。
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