「安保観点からもワクチン国産化を」 小池都知事「なんか人の国に頼ってばかり」
東京都の小池百合子知事は19日、定例記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染収束について「願わくば、早くワクチンが届けばなと思っている」「安全保障という観点から少なくともワクチンの国産化というのは早急にやってほしい」と述べた。 【動画】東京都・小池知事「安保観点からもワクチン国産化を」 定例会見
小池知事は、無料通信アプリ「LINE」の個人情報が、業務委託先の中国企業で閲覧可能な状態だったと報じられていることについても触れ、「考えてみればLINEの問題にせよ、ワクチンの問題にせよ、もっといえば、拉致問題にせよ、なんか人の国に頼ってばかり。人の国が絡んできちゃう」と言及。 「いまこの時代ですから、コネクト(接続)しないところはないが、安全保障という観点からは少なくともワクチンの国産化というのは早急にやってほしい。人の命の問題がかかってくるし、それが供給されるのが例えばEUの承認がいるとか、そういう話ではなく。もともとは創薬も日本は強いはずなので」とも続けた。 LINEを含む通信分野においても「アメリカにデータが行くのか、中国に行くのか、韓国に行くのかではなくて、しっかり日本で確保できるとか。コロナというのは目覚ましだと、「ウェイクアップコール」だと言う人が結構いるが、私はまさに国の根幹として、何をすべきかを考えさせてくれているのはいまではないかと思う。ちょっと根本のところとして話しさせていただいた」と締めた。