【65歳からの年金暮らし】夫婦の平均的な1カ月の生活費はいくら？物価上昇で膨らむ「赤字」…現役世代が参考にしたい老後対策
生活費を抑えるための工夫
老後の生活費を抑えるためには、まず住居費や光熱費などの固定費を見直すことが大切です。例えば持ち家がある場合は住居費を大幅に削減でき、固定資産税や管理費のみで済みます。 一方、賃貸に住んでいる場合は毎月の家賃が必要となり、老後の資金計画に大きな影響を与えるためシェアハウスなどの利用も選択肢に入れると良いでしょう。 また、光熱費や通信費は定期的にプランを見直すことで節約が可能です。 例えばシニア割引プランの活用や省エネ対策を行うことで無駄な出費を抑え、年間で1万円以上の節約につながるケースもあります。こうした工夫が、老後の生活をより安定させるポイントとなります。
今からできる老後対策
老後の生活費を増やすためには、いくつかのポイントがあります。まず、厚生年金の受給額を増やすには、長く働き、安定した収入を得ることが重要です。加入期間が長く、報酬が安定していれば、その分年金の受給額が増加します。 また、iDeCoや個人年金保険の活用も効果的です。iDeCoは節税効果があり、将来の生活資金に上乗せするための有力な手段となります。特に自営業者やフリーランスなど、国民年金のみを受給する人にとっては非常に有益です。 さらに、副業や投資を通じた収入の増加も有効な手段です。これらの対策を組み合わせることで、老後の生活費を増やし、安定した暮らしを確保することが可能です。
まとめにかえて
将来の年金生活に向けて、老後の生活は一層厳しくなることが予想されます。早めに貯蓄や投資を始め、老後の資金不足に備えることが重要となるでしょう。 NISAやiDeCoなどの制度を活用し効率的に資産を増やすことや、副業や投資による収入増加も検討する必要があります。現役時代からの十分な対策が、将来の安定した生活を確保するカギとなるでしょう。
参考資料
・総務省「家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2023年（令和5年）平均結果の概要」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
石川 美香
