藤井恵さんが伝授 材料ひとつで2度おいしい! ゆで鶏でバンバンジー&フォー風めん【あの人の安うまレシピ】
お手頃なうえに、たんぱく質が豊富で調理しやすいとりむね肉。『レタスクラブ』読者の皆さんにも人気の食材ですが、料理研究家の藤井恵さんも、よく利用しているそう。 【画像で確認】うまみたっぷりのスープを活かして!ゆで汁で作るフォー風にゅうめん 「栄養がとれて、いろいろな料理に変化させることができるとりむね肉は、私も頼りにしています! 娘たちが食べ盛りだったときは、から揚げを作ることが多かったですね。食べ飽きない塩味のとりのから揚げが家族に好評で、今も作り続けています。 もう1つ、とりむね肉でよく作る定番メニューは『ゆでどり』です。 肉をただゆでるだけのシンプルな料理ですが、いかにおいしく作るか、レシピをどんどんブラッシュアップさせてきました。 今のお気に入りの作り方は、ゆで汁に、焦がしにんにく&しょうがを加えること。 にんにくとしょうがは、真っ黒になるまで直火であぶってからゆで汁に入れます。ほんのりと香ばしさが加わったゆで汁は、味わいに奥行きが出て、スープとしてもおいしくいただけます。 また、とりむね肉は水からゆでるのもポイントです。ゆで汁の材料とともに、鍋に入れてから火にかけて。弱火で煮たあと、ゆで汁の中でさますと肉がしっとりとします」(藤井さん) ▷レシピを教えてくれたのは藤井 恵さん料理研究家、管理栄養士。女子栄養大学卒業後、料理番組、フードコーディネーターのアシスタントなどを経て、現在、テレビや雑誌、書籍などで活躍中。素材の持ち味を生かした、シンプルでいて工夫のあるレシピに定評がある。 Instagram @fujii_megumi_1966 ■ゆでどり 【材料(作りやすい分量)】 ・とりむね肉…2枚(約500g) ・塩…小さじ1/2 ・しょうが…1かけ ・にんにく…1片 ・ゆで汁 万能ねぎの根…適量 あれば酒…大さじ2 水…10カップ(2リットル) 【作り方】 1 とりむね肉は水けを拭き、塩をすり込む。 2 しょうがとにんにくはそれぞれ金属製のフォークをしっかりと刺し、直火で真っ黒になるまであぶる。水にとり、焦げを除いて包丁の腹で潰す。 3 鍋に1とゆで汁の材料を入れて強火にかけ、煮立ったらアクを除いて弱火にし、約30分ゆでる。さめるまでおいてざるでこし、とり肉とゆで汁を分ける。 * * * では、ゆでどりと、ゆで汁を活用したレシピもご紹介します! ■棒々鶏(バンバンジー) 【材料(2人分)と作り方】 1 きゅうり1本はめん棒でたたいて割り、食べやすく切って器に盛る。 2 ゆでどり1枚(上記参照)は皮は細切りにし、身は裂いて、万能ねぎ(斜め薄切り)とともに1 にのせる。 3 たれ(しょうがのみじん切り、にんにくのみじん切り、白すりごま、しょうゆ、酢、砂糖、万能ねぎのみじん切り、好みでラー油)をかけてでき上がり。 (1人分170kcal/塩分1.7g) ■フォー風にゅうめん 【材料(2人分)と作り方】 1 「ゆでどり」1/2枚は食べやすく裂き、万能ねぎは2~3cm長さに切る。 2 鍋に「ゆでどり」のゆで汁、塩(またはナンプラー)、砂糖を入れて温めてスープを作る。 3 ゆでたそうめんを流水で洗ってしっかりと水けをきり、2 に加えて温め、器へ。1 をのせ、粗びき黒こしょうをふって完成! (1人分273kcal/塩分3.9g) 「ゆでどり」はラップで包み、冷蔵室で3~4日間保存可能です。より安い日にとりむね肉を買って、まとめてゆでておくと、お金も時間も節約になりますね。 サラダの具にしたり、パンにのせたりと、お好みのメニューにアレンジして楽しんでください♪ レシピ考案・スタイリング/藤井 恵 撮影/難波雄史 栄養計算/スタジオ食 編集協力・文/singt