タイヤ1セット制限とGT300のQ1組分けが廃止。シーズン後半から一部改定された予選ルールを改めておさらい
台風10号の影響で8月31日・9月1日に予定されていたSUPER GT第5戦鈴鹿大会が12月に延期されたことで、今週末の第6戦SUGO大会からシーズン後半に突入することとなる。
今回の注目ポイントは、何と言っても予選ルールの一部変更。今季から300kmレースで使用できるタイヤが4セットに制限されたことを受け、予選ではQ1・Q2の合算タイム方式に変更され、使用できるタイヤは1セットのみという制限がついた。これに伴い、GT300クラスではQ2も2グループに分けてセッションが設けられたほか、上位グループと下位グループで順位入れ替えルールを設けるなど様々なルールを追加し、開幕戦から運用されてきた。
しかし、実際に新方式で予選を進めていくと、路面コンディションの変化で有利・不利が顕著になっている部分もあり、各チームからも様々な意見が上がっていた。
それらを踏まえて、8月4日にGTアソシエイションが予選ルールの一部改定を発表された。その変更内容について、特に重要な部分をピックアップしてご紹介したいと思う。
【GT500・GT300】合算タイム方式は変わらず、予選タイヤ1セット制限が廃止。
まずは今年から導入されているタイム合算方式については変更がなく、Q1とQ2を別々のドライバーが担当し、そこで記録されたタイムを合算したものでグリッドを決める。ただ、後半戦から予選基準タイムが設けられることとなり、両セッションともトップ3の平均タイムの107%を基準タイムとして設定。それに達しなかった車両はグリッド最後尾からのスタートとなる。
その中で大きな変更となるのが、使用可能なタイヤの本数だ。これまでの前半戦では、Q1とQ2で使用できるタイヤは1セットのみ→Q2は必然的にユーズドタイヤでアタックをしなければならなかった。
これが今回からQ2でも新品タイヤを使用することは可能。もちろん従来通りQ1のタイヤを継続し、使用本数を1セットにとどめることも可能で、Q2を新品タイヤにするか否かは各チーム自由となる。ただし、1セッションで2セット以上を使うことはできない。