タイヤ1セット制限とGT300のQ1組分けが廃止。シーズン後半から一部改定された予選ルールを改めておさらい
決勝スタート時に装着するタイヤについては以前のように予選終了後に抽選が行われ、そこで決定した予選用マーキングタイヤでスタートする。ちなみにタイヤマーキングの内訳は以下の通りだ。
・Q1のみで使用したタイヤは「QA」 ・Q2のみで使用したタイヤは「QB」 ・Q1、Q2両方で使用しタイヤは両方のマーキングが行われる。
ちなみに、このタイヤマーキングは基本的に予選前に行われるとのこと。このためタイヤ戦略は予選前の段階で決めておかなければならいのだが、それをどのような形で現地観戦に来ているファンやテレビで視聴している人に伝えるかというところの方法は、8月にGTAから説明があった時点では“現在模索中”という状況だった。
【GT300クラス】Q1・Q2グループ分けが再編
続いてGT300クラスのグループ分けについて、簡単にまとめると以下のようになった。
・Q1が20分となり全車出走。上位14台と15位以降でグループ分けされる。 ・Q2Lower15で15番手以下の合算タイムでグリッドが決定。 ・Q2Upper14で1~14位の合算タイムでグリッドが決定。 ・総合13~20番手の“順位入れ替えルール”は廃止。
合算タイムなのでQ1から好タイムを狙わなければいけないのだが、14位以内に入らないと上位グリッドを獲得できない。さらに路面コンディションの不公平さをなくすためにQ1は全車出走というフォーマットを採用したため、コース上の混雑でタイムアタックがうまくできないという懸念点が必ず出てくる。
20分と限られた時間で、うまくタイミングを見つけるというのも、見どころのひとつとなりそうだ。
特に今回のルール変更では、GT300クラスに関わる部分が大きい。これに関してGTAの沢目拓レース事業部部長は「組分けに対する不公正さというところに対するご指摘の声をかなりいただいておりましたので、やはり『(GT300に関しては)イコールコンディションで走れるように』というところで、このような結論に至りました。もちろんSUGOのようにコース幅の狭いところやコースが短いところはどうするのかという話も出てきましたが、スポーツ部会で議論を重ねて決まりました。まずは後半戦をこのルールでやっていって、来年以降どうするかについては、改めて議論を進めていきたい」と説明してくれた。