トランプ米大統領選後の燃え尽き感。 Yahooニュース はどう乗り越えたのか?
記事のポイント Yahooニュースでは、米大統領選期間中にアクセス増加傾向が見られたが、一部に燃え尽き症候群も発生。 RedditやThreadsなど、オーディエンス特性に応じたプラットフォーム戦略を展開し、アクセス拡大を図る。 選挙後も読者の関心レベルに応じた体験のカスタマイズを目指し、政治サイクルに対応する。 Yahooニュース(Yahoo News)は、多くのニュース媒体と同じように、今年の米大統領選の影響がもう少し長引くと予測していた。「一部のスタッフは、開票結果が出てから数日はオフィスにとどまる予定だった」と、Yahooニュースのゼネラルマネージャー兼シニアバイスプレジデントであるカット・ダウンズ・マルダー氏は、DIGIDAYポッドキャストの最新エピソードで明かした。 幸い、ニュース媒体は柔軟な対応に慣れている。そして、ドナルド・トランプ氏がホワイトハウスに返り咲くことが決まった今、報道各社はこのあとに起こる事態の理解に努めている。第1次トランプ政権の際のようなトラフィックの増加(「トランプ・バンプ」)なのか、それともニュースへの関心の低下なのかだ。 「未来に何が起こるかを予測するのは難しい。(トラフィックの)増加が続くのか、続くとしたらどんな形になるのか。一方には、新たに流入する読者がいて、彼らは今現在何が起こっているのかをすべて知りたがっている。他方には、脱落する読者もいて、彼らはニュースを避ける」と、ダウンズ・マルダー氏は語る。同氏はワシントン・ポスト(The Washington Post)に14年勤めたあと、2022年にYahooニュースに加わった。 実際のところ、Yahooニュースでは選挙の前後でオーディエンスの関心が高まった。ただし、一部のオーディエンスは選挙後の燃え尽きの兆候を示してもいた。 「(燃え尽きは)おそらく2016年の選挙の時よりも多かったと考えている。したがって、我々のYahooでの目標は、一人ひとりの読者がどの段階にいるかを把握して、体験をカスタマイズし、関心のレベルに即した体験を、適切な場で提供することだ」と、ダウンズ・マルダー氏は語った。 以下にインタビューのハイライトを抜粋した。分量と読みやすさを考慮し、発言内容には編集を加えている。 Subscribe: Apple Podcasts | Spotify