宮川花子会見(全文2)大助「嫁はんに『余命6か月です』...そこからのスタートでした」
宮川花子会見(全文2) 大助「嫁はんに『余命6か月です』...そこからのスタートでした」
血液のがんの一種である「症候性多発性骨髄腫」で闘病していると、夫婦漫才コンビ、宮川大助・花子の宮川花子(65)は11日、夫の宮川大助(70)と大阪市内で行われた会見で公表した。花子を治療している奈良県立医科大学付属病院の天野逸人医師が入院の経過などを報告後、大助と花子が現在の思いを時に笑いを交えながら述べた。しかし、二人が涙をこらえる場面も見られた。 【会見映像】宮川花子「症候性多発性骨髄腫」を公表 その1
もう本当に素人の対処だったんですよ
花子:ずっと毎日病院へ来てくれていた大助さんひと言 大助:はい。えー 花子:まあ彼もこう言うてますし。これで十分だと思います。 大助:1年9カ月くらい前に寛平マラソンがありまして、その時に僕らも参加してて、前夜祭で12キロウォーキングがありまして、その時にゴールで待ってたんですよ。一般参加者の方から「花ちゃんしんどそうに歩いてる」といわれて、ゴールに帰ってきて、その日は家に帰って「年取ったのかなあという会話で終わって。3日くらいほどしてから「やっぱり年取ったなあ、いま疲れが出だしたわ、針とかマッサージ連れてってくれへん」と女房から言われた時に、こういうこと言うのが珍しいんで「レントゲン写真をとってもらおう」ということでいつもの病院でレントゲン写真を撮ってもらったんです。僕は聞き漏らしたんですけど、奈良医科大の整形外科の先生に診てもらって写真の判定の結果、僕は聞こえなかったんですね。嫁はんに「余命6か月です」...そこからのスタートでした。 これはあとで女房から聞いたことですが、女房はその時は腹をくくったそうなんです。今はこういう状況で紆余曲折で、最初は自分たちも雑学を持っているものですから、ガンの治療か、姿形が変わるんじゃないの、芸人をやってるもんですから髪の毛も変わるし、ガリガリになるし、どうしたらいいものかなあと。大阪の通院できるがんセンターを紹介してもうたんですけど、迷ってる間が5か月あったんです。 どんどんどんどん動けなくなって、腫瘍が体中にできている、神経がマヒしている。だから僕らはトイレもいけなくなってくるし、娘と二人でトイレに行かす。そのたんびにあっちの骨がボキ、こっちの骨がボキと折れとったんですね。それは僕らわからない。腫瘍で神経がマヒしているもんですから、痛みが感じられなかったんですね。もう本当に素人の対処だったんですよ。プロが誰もいない。そういうところで僕は毎日のように女房の体をマッサージをしましたけども、首がちょっとまわらへん言うたら、ここにも10センチくらいの腫瘍ができてるわけですよ。それがボコッと出てたらわかるんですけどわからないし。ただ異常が発覚したのが、右の眼球がどんどんどんどん飛び出してきたのがものすごく怖かったですね。