都市生活での“移動”をより快適に「ザ・ノース・フェイス」が提案する「アーバンエクスプロレーション」のテクノロジー
さらにこの生地は防水透湿性のあるメンブレン[2]を接着した3層構造で、これも自社で定めた高い基準を満たしたものになっており、雨にも対応したものになっています」
「ディテールのお話もさせていただきたいのですが、気温が高めの雨天時における自転車移動で、重宝する機能を搭載しています。自転車に乗っている姿勢をとったときにどこから空気が入り、どう抜けていくか、それによって体温がどう変化し、体のどの部分から放熱すると快適な着心地を実現できるかを、テックラボという自社の研究開発施設で科学的に検証しました。そこで得られたデータを基にした仕様となっています。
腕の中央前側についたベンチレーションから風が入り、脇の下後ろ側のベンチレーションから風がスムーズに抜けるようになっています。
ギミックとしては、まず袖口のループ状のゴムに親指を通して袖と脇のベンチレーション部分に生地をつまむようなボタンあり、それを閉じると着用時、アーチ状に体との隙間ができます。そこに空気の通り道が生まれ、従来のレインジャケットよりも快適な着心地が実現できるようになっています。 その他、着丈に前後差をつけ、前傾姿勢となる自転車での走行を考慮したパターンカットで後身頃が長いディテールや、胸のロゴやファスナーの引き手はリフレクト仕様で、夜間の視認性を向上するものになっています」
穿くという概念を変える「Enride Rain Pant」
Enride Rain Jacketとのセットアップとして「Enride Rain Pant(エンライド レイン パンツ)」というアイテムもリリースされている。同じ生地を使い、素材の機能はそのままにこちらも考え抜かれたギミック満載のアイテムとなっている。引き続き相樂さんに紹介していただこう。
「こちらのアイテムも『Enride Rain Jacket』と同じ環境下における自転車での走行時を想定したもので、まずスピンドルをふくらはぎと裾の2ヶ所に配置し、締め込むことでチェーンリングへの巻き込みリスクを軽減します。
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