奈良公園 厳しい残暑でひっそり「溝鹿」 多くの観光客ら撮影
28日の近畿地方は高気圧に覆われ晴れ間が広がり、奈良市内では正午までに最高気温33.1度を観測した。湿度も50%以上を観測しており蒸し暑い天気となったが、奈良公園沿いの歩道と車道の間にある溝では、シカが休みながら涼む光景がみられ、道行く観光客らが写真撮影を楽しんでいた。
同日正午すぎ、奈良県庁前付近の歩道の溝には数頭のシカが溝に降りて横たわり目を細める光景がみられた。 ちょうど溝が日陰にもなっており、多数のシカが溝へ降りては休み、場所を取ることができなかったシカが空いた場所を狙うかのように周囲を回る光景もみられた。 SNSではこうしたシカの様子を「溝鹿」と投稿している人も多く、観光客らが笑顔で撮影を楽しむ姿もみられた。
近くにはシカせんべい販売所があり、外国人観光客らがせんべいを手にすると、それを囲むようにシカが集まる光景がみられる。 販売所の女性は「最近、外国人観光客が戻ってきてくれたので、本格的に活気が戻ってきた感じ。蒸し暑いけど頑張って売るわ」と笑顔で話していた。