<大阪・関西万博>開幕まで600日 「リング」組み立て個所が増加
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開幕まであと600日にあたる22日、会場となる大阪・夢洲(大阪市此花区)の近くにある咲洲(同住之江区)の「さきしまコスモタワー展望台」から、会場建設の現状を撮影しました。 【動画】会見で万博開催まで600日について語る大阪府の吉村洋文知事(2023年8月23日)
前回撮影した7月28日の時点で、「リング(大屋根)」の組み立てが行われていたのは1か所でしたが、この日は3か所に増えていました。 先行して組み立てが進む1か所では、屋根の上に板状の部材が貼り付けられていた他、前回は柱と梁の組み立て途中だった個所では、屋根まで組み立てが進んでいました。
周辺の地上部には、柱と梁に使われると見られる木材が積み上げられていた他、リングの基礎工事が環状に進められており、リング建設が着々と進む様子がうかがえました。 新しくリングの組み立てが始まったのは2か所。位置は斜め上からの視点だと正確にわからないのですが、おおむねリングの南側と南東側ではないかと思います。こちらも周辺ではリングの基礎工事が行われていました。
会場全体としては、たとえばパビリオン建設が始まるなどといった際立った変化はありませんが、先月の写真と見比べた限りでは、重機や工事関係車両、資材などの量がいくぶん増えているようにも感じました。 翌23日午後に行われた大阪府・吉村洋文知事の定例記者会見で、筆者が万博まであと600日を切ったことへの受け止めを尋ねたところ、吉村知事は「(万博で紹介される)新たな技術やサービスが次の社会をより良くすることにつながればいいと思っています」などと万博への期待感を語るとともに、「実務上のいろんな準備がありますが、関係者間で協力して進めていきながら、2025年4月にすばらしい万博を開催したい」と予定通りの日程で開催したい考えを示しました。 (取材・文:具志堅浩二)