【MLB】トラウトの復帰スケジュールに暗雲 実戦復帰初戦で痛みを訴え途中交代
故障からの復帰を目指し順調な回復ぶりが報じられていたエンゼルスのマイク・トラウトだが、予定されていた最短での復帰が難しい状況となってしまった。日本時間7月24日、左膝半月板損傷により5月から戦列を離れているトラウトはAAA級の試合で実戦に復帰したものの、当初予定されていた5イニングをこなすことなく、左ひざの痛みを訴えてわずか2イニングで途中交代となった。その状態についての詳細は明かされていないが、復帰スケジュールが遅れる見込みが高くなったことは間違いなさそうだ。 久々の実戦となったトラウトはこの日、最初の打席こそ三振に倒れたものの2回までの3度の守備機会を無難にこなしており、調整は順調かと思われていたが、3回の守備に立つことなく途中交代。エンゼルスのロン・ワシントン監督は「左ひざに痛みが出ており様子見の状態だ。準備が整うまでは彼がLAに来ることはない」とコメント。「明日彼がどう感じるかを見てからだ」と話すにとどめた。 2014、16、19年と3度のMVPに輝いたスター選手のトラウトだが、2021年以降の3シーズンは出場計239試合、1シーズン平均わずか79試合の出場とシーズンの半分ほどしかプレーできておらず、相次ぐ故障に苦しめられている。今季の成績は打率こそ.220ながら10本塁打、OPS.866と、全盛期ほどではなくとも試合に出ればその実力は間違いないだけに、チームとしてももどかしいところだ。今季のエンゼルスは日本時間24日の試合終了時点で首位から8ゲーム差、借金13とプレーオフ進出は厳しく、トラウトを焦って復帰させる必要はない状況ではあるものの、もう少し我慢の時間が続くこととなりそうだ。