万平ホテルが愛され続ける理由が分かった日
創業130周年の記念事業として大規模改修・改築工事を行なっていた軽井沢「万平ホテル」がついにグランドオープン。年に5回は訪れる軽井沢ラバーの編集部堀川が早速お邪魔してきましたよ。
暑い暑い夏が終わり、ファッションが楽しい季節到来! と思いきや、コート要らずな暖かい日が続いたりと、なんだか調子が狂ってしまう今日この頃。東京にいても変化が感じられないなら、四季を感じる場所へ行けば良い!というわけで、長野県は軽井沢へ。 今回、軽井沢へお邪魔したのは寒い冬を味わうために、というのは嘘ではないのですが、本当の目的は、大規模改修・改築を終え、グランドオープンした「万平ホテル」にお邪魔するため。歴史あるクラシックホテルがどう変わったのか、体験を踏まえてご紹介いたします。
まずは正面エントランス。違いが分かりますか? まったく同じ画角じゃないので伝わりにくいかもですが、万平ホテルのエントランスの段差がなくなっているんです。以前はのぼりのスロープがあったのですが、改修後はフラットに。聞けば、地面を上げて聖地をしたのだそう。
万平ホテルの人気スポット「カフェテラス」も大改修。
屋外のウッドデッキスペースが広くなりました! 夏の気持ち良い季節にぜひ再訪したいと思います。
メインダイニングルームも大改修。え、何も変わってないって? いえいえ、絨毯ひとつとっても、過去の文献や資料から色や柄を忠実に再現し、新しく貼り替える徹底ぶり。
サンルームスペースも中庭を眺める窓の格子が新しくなっていたりと、もともとの雰囲気を壊さずの改修はお見事です。
宿泊棟は、メインの「アルプス館」、その奥にある「愛宕館」、一番奥にある「碓氷館」の3つの構成は変わりませんが、大注目は「愛宕館」。というのも、愛宕館には待望の温泉が導入されたのです!
ジャーン! 正真正銘の温泉です。お湯は塩沢温泉からの運び湯なのですが、こちらのお湯は塩分を多く含んでおり、短時間の入浴でもカラダの芯から温まり、湯冷めもしにくいとか。またひとつ、万平ホテルに魅力が加わりましたね。 いかがでしたか。古き良きを大切にし、居心地の良さは常にアップデートする。万平ホテルに滞在し、改めてその魅力に触れ、おもてなしの精神を感じることが出来ました。アルプス館や碓氷館、メインダイニングルームのお料理やバーのことなど、まだまだご紹介したいところがたくさんありますが、それはまた次回に。
かつては冬の間は閉館していた万平ホテルですが、改修・改築を経て、1年中泊まれるようになったのもうれしいポイント。避暑地としての軽井沢も良いですが、寒い冬を味わう軽井沢もまた一興ですからね。新しくなった万平ホテル、ぜひ足を運んでみてください。
文/堀川正毅(LEON編集長代理)