元幹部逮捕で激震続き「日本PTA全国協議会」の闇 文科省が距離を置く?内閣府から勧告もあった
文部科学省が日Pから距離を置き始めた
2024年8月23日~24日――神奈川県川崎市で全国大会が開催された。同時期、青羽被告逮捕などのニュースが世間を騒がせていた影響もあったせいか、例年は全国から小・中学校のPTA関係者数千人が参加するのが通例だが、関係者によると、今回は例年より少ない参加人数にとどまったという。 しかし、川崎大会は、認定NPO法人フリースペースたまりば理事長・前川崎市子ども夢パーク所長の西野博之氏による基調講演、大人が楽しく学びあう拠点「トーキョーコーヒー」代表の吉田田タカシ氏による講演をはじめコンテンツは秀逸で、参加したPTA関係者からは「非常に学びになった」という声が多く聞かれた。 金田氏は、日Pの専務理事時代から、実行委員会である川崎市PTA連絡協議会と、「前例踏襲から脱却して新しい形の全国大会にしよう」と準備してきたという。 「参加者全員が1会場に集結して1つのカリキュラムを学んだり、ITを活用して意見交換やワークをしたりなどの取り組みは、全国大会の新しい形として提示できたように思います。川崎市の実行委員会の皆さんの努力をたたえたいですね」 その一方で見えてきたのは、「文部科学省の日Pばなれ」だという。 「これまでの全国大会では、文部科学省の大臣もしくは副大臣が臨席するのが通例でした。しかし今回は、政務三役どころか担当局長も来賓としていらっしゃいませんでした。前代未聞です。ちなみに、同日に茨城県で開催された全国高等学校PTA連合会による全国大会には、当時の阿部副大臣が臨席しています。 さらに、毎年開催し、PTA活動で顕著な業績をあげたPTAや個人の方の表彰を行う年次表彰式は、これまで文部科学省と一緒に開催し、日Pによる表彰と文部科学省による優良PTAの表彰を同日に行っていました。しかし今年度から、文部科学省は単独で別日に行うことになりました。文部科学省は、日Pの一連の騒動を受け、距離を置こうとしているのは明らかです」