《群馬・伊勢崎》「夫と息子です。加害者の方、見ていますか」飲酒運転死亡事故、遺族の苦しみ
「日ごろから、何杯飲んだから何時間休むとは考えないけど、私は軽く1~2杯飲んでも運転まで10時間は空けるようにしています。街中に飲みに行った運転手が、戻ってきてから10時間もそこで待っているとは思えません。捕まっていないだけで、飲酒運転をしている人は、少なからずいると思いますよ。同じような事故が、いつ、どこで起きてもおかしくないんです」(前出・タクシーの運転手)
《これが何年、何十年も続くんでしょ》
コンビニの前を通過する際、駐車場には多くのトラックが停車していた。これはあくまでも、噂でしかない。きっちりとルールを守る、真面目なトラック運転もいるはずだ。しかし、鈴木容疑者のように隠れて酒を飲む人間が少なからずいることから、捕まっていないだけで、違法行為に手を染める運転手がいる可能性は否定できない。 遺族は9月2日、高崎市内で会見を開いた。湊斗くんの母親は、会見でこう語った。 「ひとり亡くなるだけでもつらいのに、一気に3人も失ってしまった。この3人に関わってきた人たちみんなが、しんどい思いをしています。なので大丈夫だろうって思って運転している方、ちょっとの油断がたくさんの人の人生を狂わせるということを覚えていてほしいです」 会見後、湊斗くんの母親のSNSは更新され続けている。 《たった数時間でも離れたら寂しいのに、もう4か月も会えてないよ。これが何年、何十年も続くんでしょ。さらに本人不在の誕生日が来るんでしょ。家族の記念日くらい会えたりしないの? 息子の成長した姿、見たいんですけど。なんで私会えないの?》 遺族の時間は、あの日から止まったままだ――。