捨てないで!それゴミじゃなくて“資源” コンタクトレンズの空きケースや「おくすりシート」がリサイクル市場で“取り合い”のワケ
ゴミの分別方法が複雑化するなかで、きちんと分別したくても、どう分別したらいいのかわかりにくいものがあります。実はこうしたゴミの中に、資源としてリサイクルが可能なものがあり、メーカー側が自ら回収する動きが広がっています。 【写真を見る】捨てないで!それゴミじゃなくて“資源” コンタクトレンズの空きケースや「おくすりシート」がリサイクル市場で“取り合い”のワケ ■“回収ボックスに持ち込むだけでOK” コンタクトレンズの「空きケース」 そのひとつが、コンタクトレンズの「空きケース」です。コンタクトレンズの専門店、HOYA株式会社アイケアカンパニーでは、コンタクトレンズ本体が入っているプラスチックの下の「ケースの部分」を回収しています。 プレジデント室の川田沙央里さんに伺いました。 HOYA株式会社アイケアカンパニー プレジデント室 川田沙央里さん 「例えば、1日だけ使える『ワンデータイプ』という商品がありまして、これを使用されている方ですと、1日に両目分の2つのケースが排出されます。1カ月で約60個のケースを廃棄しているというようなイメージです」 これは「アイシティ ecoプロジェクト」という取り組みで、レンズを新しくするたびに必ず出る、「空ケース」を回収。「プラスチックごみ」として捨てたり、「燃えるゴミ」として捨てる方が多いゴミですが、これを集めてリサイクルしています。 回収方法は、コンタクトレンズの販売店「アイシティ」にある、回収ボックスに持ち込むだけでOK。どこで購入したものでも問題ありませんが、回収時には上部のアルミシールをきちんと剥がす必要があります。 HOYA株式会社アイケアカンパニー プレジデント室 川田沙央里さん 「なかなか丈夫な素材なので皆さん集めると、結構袋にパンパンに入れて持ってきてくださるので、すごく『集めた達成感はある』というふうには言っていただけますね」 ■リサイクル市場では「取り合い」に そのワケは“素材”にあり では、このコンタクトレンズの空ケースは、何にリサイクルされるのでしょうか。実は、自動車の部品や、三菱鉛筆のボールペンとして生まれ変わっています。