捨てないで!それゴミじゃなくて“資源” コンタクトレンズの空きケースや「おくすりシート」がリサイクル市場で“取り合い”のワケ
■開始から2年で約6トンが集まった薬局も 薬のシートは汚れも少なく、軽くて長期保管しやすいため、集めたものは現在、倉庫で処理を待っている状態だそうです。 実際に薬のシートは集まっているのでしょうか? 回収拠点のひとつ、横浜市の「ひよこ薬局」の薬剤師、鳩山宏一さんによると、「『おくすりシート』を持ってくるためだけに薬局に寄る人も増えてきた」と話します。 「ひよこ薬局」鳩山宏一さん 「ドラッグストアとかで売ってるような市販薬も対象ですし、近所のお茶会で周りの方と一緒に集めて、袋をいっぱいにして持ってくるなんて話も伺ったりします。 例えば、朝の薬だけで10種類飲まなきゃいけない患者さんが、10種類の薬、30日分あれば、もうそれだけで300錠分のシートが出るので、大量に廃棄されるようなシートがリサイクルに回せるって考えるといいことですよね。 患者さんとしても、自分が飲んでるものがまた何かになるよっていうのも、いい試みだなって思いました」 鳩山さんの薬局では、早いと2~3週間で45リットルの袋がいっぱいになるそうです。第一三共ヘルスケアとしては当初、「年間100キロ集まればいいね」と話していたそうですが、開始から2年で集まったのは、約6トン! 現在は横浜市内だけの取り組みですが、都内では唯一、日本橋にある「第一三共くすりミュージアム」で回収しているため、お近くの方は利用してみても良いかもしれません。 「ゴミの分別方法や活用法が気になっていた」という人が多いことがわかりましたが、企業側にも、こうしたものが大切な「資源」になることを、伝える役割がありそうです。 (TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」取材:田中ひとみ)
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