捨てないで!それゴミじゃなくて“資源” コンタクトレンズの空きケースや「おくすりシート」がリサイクル市場で“取り合い”のワケ
しかも、空ケースは非常に優秀な素材で、「取り合い」になっているそうです。というのも、コンタクトレンズ自体が「医療品」なので、ケースも熱に強く、純度が高い「ポリプロピレン」という素材でできていて、リサイクルに適しているとHOYA株式会社アイケアカンパニーの川田さんは話します。 2023年だけで約98トンのケースを集めましたが、これはまだ全体のわずか2%。今後はもっと回収して、もっとリサイクルしたいとのことでした。 ■「おくすりシート」も“資源”に 横浜市では日本初の専用ボックスも また、第一三共ヘルスケアでは、「おくすりシートリサイクルプログラム」という薬のシートの回収事業を行っています。サステナビリティ推進マネジャーの岩城純也さんに伺いました。 第一三共ヘルスケア サステナビリティ推進マネジャー 岩城純也さん 「プチッと出すタイプのお薬のシートなんですけども、横浜市に回収拠点があり、そちらの方に持参をしていただいて、専用ボックスに入れていただくという形で、日本初の取り組みになります」 薬の錠剤やカプセルが入ったシート(正式には「PTPシート」)の材料は、「アルミ」と「プラスチック」。 ただし、「燃えるゴミ」なのか、それとも「プラスチック」として資源として回収できるものなのかが、わからない方が多かったといいます。 自治体によっては「プラスチックごみ」に分類しているところが多い一方、大半は「燃えるゴミ」として捨てられていたようです。 これを製薬メーカーが「資源」として回収し、分離したり、特殊な加工をほどこしたりして、再生素材に生まれ変わらせます。 岩城さんは、この取り組みをきっかけに、薬のシートが「資源」であるということを認知してもらいたいと話しています。 回収場所は、横浜市内の薬局や病院など、合計102カ所にある専用ボックス。どこで買っても、どこのメーカーの薬でも問題ありませんが、錠剤はすべて取り出しておく必要があります。