尾身氏「年末年始を静かに過ごして」 「我慢、もう嫌」に理解も「初めての冬だから大事」
政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長は11日、分科会が開かれた後に記者会見し、年末年始の過ごし方について「命、暮らし、仕事を守るためには社会を構成する一人一人が、一言で言えば、年末年始を静かに過ごすことが今年は(求められている)」と訴えた。具体的には、忘年会、新年会、成人式、初詣などでの感染防止策の徹底を呼び掛けるとともに、帰省についても3密回避や高齢者への感染防止が難しい場合には慎重に検討するよう求めた。 【動画】感染拡大地域のGo To対応は? コロナ分科会後に尾身会長が会見
会見で尾身氏は「年末年始はみんなにとって特別な時期。特に、半年以上辛い思いをされた多くの皆さんは年末年始こそは、ずっと我慢してきたので、お酒を酌み交わし、親族や親しい友人たちと旧交を温めたいと考えていると思います」と指摘。さらに「『我慢してもう嫌だ』、私だってそう思います、(国立感染研所長の)脇田さんだってそう思っている。みんなそう思っていると思います」とも話した。 ただ、「年末年始に人々の交流を通じて感染が全国的に拡大するとさらに医療がひっ迫(する恐れがある)。(新型コロナの流行後)初めての冬だからこそ大事なので、ここだけはちょっと、みんなと会いたい、お酒も酌み交わしたい(という気持ちは分かる)が静かにやっていただきたい、というのがメインメッセージです」と述べた。