「あの経験があったから…」打ちのめされタフになった青野未来 マリーゴールドのトップを見据える今見ておくべき女子プロレスラー
プライドを刺激され、悔しさを感じることで青野はよりタフになっていた。得意技のスタイルズ・クラッシュをエプロンで放つ大胆さも見せ、3発目でフィニッシュ。さんざん顔面を蹴られたが、蹴られた分だけ蹴り返しての勝利でもあった。 試合後は「ここで勝てたから次に進める」と、ワールド王座挑戦を表明。マリーゴールドのトップに立つというアピールだ。 Sareeeには11.14後楽園大会で“女子プロレス界の人間国宝”高橋奈七永が挑戦する。またリーグ戦優勝者の林下詩美にも挑戦権があり、来年1月3日の挑戦を表明済みだ。 青野としては「いつでもいける(挑戦できる)ように準備をしておきます」というスタンス。仮にSareeeとの対戦になれば、リーグ戦では引き分けだっただけに決着戦という意味合いも出てくる。 一時はリングから離れることも考えた。そこから新天地での戴冠、王者対決へとステップアップ。団体移籍はキャリアの転機となり、同時に青野未来という存在はマリーゴールドに欠かせないものにもなっている。女子プロレス界において、いま見ておくべき選手のひとりだ。 取材・文●橋本宗洋
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