「あの経験があったから…」打ちのめされタフになった青野未来 マリーゴールドのトップを見据える今見ておくべき女子プロレスラー
平日夜の大勝負だった。 10月24日、今年旗揚げの女子プロレス新団体マリーゴールドが後楽園ホール大会を開催。団体が認定する4タイトル(ワールド王座、ユナイテッド・ナショナル王座、タッグ王座、スーパーフライ級王座)すべてのタイトルマッチが行なわれた。 【画像】元アクトレスの美女レスラー、青野未来を厳選フォトで大特集! 結果としては4試合ともチャンピオンの防衛。とりわけ凄まじかったのは、メインイベントのワールド王座戦だ。フリーながらベルトを巻き「マリーゴールドのど真ん中」を宣言しているSareeeが、桁外れのサイズとパワーを誇る“大怪獣”ボジラに勝利。イス攻撃で流血しながらの壮絶な勝ちっぷりだった。 “真紅のベルト”ワールド王座に対して“純白のベルト”と呼ばれるユナイテッド・ナショナル(UN)王座を保持しているのが青野未来だ。 2017年にアクトレスガールズでデビュー。2022年から団体がプロレスを模したエンターテイメント・パフォーマンスに方向転換したため、プロレスマスコミやプロレスファンの前からは“消えた”状態になっていた。本人もやれることをやり尽くし、引退を考えていたという。 そんな中、仲間たちとともにマリーゴールド旗揚げに参加。「マリーゴールドの顔になる」と新たなモチベーションを得て輝き出した。多くのプロレスファンにとって、青野の存在は新鮮な“発見”だったはずだ。 10.24後楽園大会で対戦した挑戦者は野崎渚。青野と年齢は同じだがキャリアでは野崎が上、WAVEとディアナでシングル王者にもなっている。 タッグマッチで野崎に敗れタイトルマッチが決まると、青野は前哨戦でも劣勢。試合後、野崎に見下され挑発を繰り返されてきた。 ただそこでズルズルと後退しないメンタルの強さが、今の青野にはあった。 「このベルトを獲る時の苦しさを覚えているので」 そう語る青野。UN王座決定トーナメントで、彼女はMIRAIとドロー→再試合を繰り返し、計60分の激闘。4度目の対戦でようやくMIRAIを振り切ると、直後にボジラを下してベルトを巻いた。 「あの経験があったから、今回も絶対に負けられないと思えました。それに見下される悔しさもあって、チャンピオンとしてこのままではダメだとも感じました。そういう意味では野崎渚と闘えてよかった」
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