小池都知事が記者会見6月19日(全文2完)都民の命を守り、都内経済を支える
東京都の小池百合子知事は19日、都庁で定例記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「東京都・小池知事「本日をもって休業、移動自粛の要請を解除した」(2020年6月19日)」に対応しております。 【動画】東京都・小池知事「本日をもって休業、移動自粛の要請を解除した」 ◇ ◇
コロナ対策の財源確保や財政への懸念は?
日本経済新聞:日本経済新聞、亀です。選挙戦の中でも議論になってるんですけれども、都財政についてお伺いします。コロナ対策で1兆円規模の支出があったので、財調基金の取り崩しですとか、そういったことも議論になってるんですが、一部の候補者の方はほかの基金の転用であるとか、あるいは思い切った起債であるとかっていうことでも訴えられているんですけれども、今後コロナ対策の財源確保ですとか、財政への懸念について伺うのと、あとそれに関連しまして、全国知事会のほうで昨日、三重県の鈴木知事が臨時交付金をさらに予備費の充当などで増額してほしいという要望もされています。その国に対する交付金の要望について、知事、どういうふうに受け止められているのか、その2点をお願いいたします。 小池:コロナ対策で財政調整基金、9000億から半減をし、またさらに減っているではないかと、そのあとどうするのか、いろいろご議論があるところかと思います。まずは都民の命、そして暮らしを守っていくときに必要な対策を練るということからの財政調整基金を活用するというのがまず1点であります。
4年間で3500億円の財源確保
そしてその上で、都財政でありますけれども、何度も申し上げておりますけれども、事業の見直しでこれまで4年間で3500億円の事業の見直し、予算の圧縮ということをずっと進めてきた結果の3500億円の財源確保になっております。それから都の借金ですけれども、これまでも都の財政の健全化ということを長年にかけても進めてきたわけでありまして、この4年間で都債残高は6兆4000億から5兆8000億で、6000億、圧縮もしていて、これはまさしく健全化ということを念頭に置いたワイズスペンディングの結果でございます。これによって1人頭の都民の借金というのは43万円から9万円減ったということでございます。併せますと、カテゴリは違うとはいえ、1兆円をひねり出した結果ということになります。 これから都民の命を守るということについては引き続き必要であること、というか、これがまず第一に来る大きな課題でございます。それから、これからの都民の命を守って都内経済を支えていくという取り組みを前に進める、その上でコロナの感染拡大の防止は不可欠。それから都民の皆さんの安全と生活を守ると。そのためにも医療体制を充実させていくということで、さらに医療体制の強化のための財源も必要になってまいります。それから厳しい環境が続いている中小企業に対しての支援ということでもございます。これからの財政につきましても、しっかりと事業の見直し、あらためて行っていくということで、確実なものにしていきたいと考えています。 それから三重県の、それがために私は今回、行財政改革、構造改革ということを大きな柱として打ち出させていただいているのが1点。それから三重の鈴木知事がおっしゃった件、10兆円、予備費ということですけれども、これは地方の経済も大変傷んでいるし、東京の経済も傷んでいるわけでございますので、必要案ときには、また、今が必要なときでありますので、それはしっかり活用させていただいて、東京もこの感染症によって大きく傷んでおりますので、その部分については声を大にして東京への財政支援ということをお願いしていきたいと思います。 これについては、もうすでに岸田政調会長や公明党の山口代表をはじめとする方々に、もうずっとお訴えをしてきているわけでございまして、やはり首都であるこの東京が経済のエンジンとしてまた復活、もう一度再稼働をしていくためにも、こういったことについては全国知事会、一緒になって進めて、声を大にしていきたいというふうに考えております。