「いや、狙っていたんで」立教大まさかの全日本駅伝シード権獲得は“ラッキー”にあらず…「粘り」と「準備」で箱根駅伝でも台風の目になるか
箱根のメンバーも変わってくるかもしれない
駅伝は終わったが、個々の経験値を増やすことは可能だ。 全日本を走った選手以外、箱根の予選会に出たメンバーを含めて中間層の選手は上尾ハーフなどに出場し、条件の良いところでのハーフの走りを確認していく。全日本に出場した選手たちは、11月23日のMARCH対抗戦で10000mに出場する予定だ。トラックシーズンに全日本の予選会、10月に箱根の予選会があったので、なかなかトラックでタイムを狙うことができなかったからだ。MARCHに出場する強豪校の強い選手と走ることで、自信をつける意味合いもある。 「うちには、中西を始め、全日本の予選会に出た鈴木(愛音・1年)ら力のある選手がいます。箱根の予選会はあの暑さの中、65分台ぐらいだったので、自信をもって箱根のハーフを走れるかというときつい。上尾とかで見てみたいと思っています。そこで結果を出す選手が出てくれば、箱根のメンバーも少し変わってくるかもしれない。いい意味で、どんどん突き上げてほしいですし、そういう選手がひとりでも多く出てきてほしいですね」 スピードのチームが今季、髙林監督の指導で「粘り」を手に入れた。きれいに戦うチームに、タフさと強さが身についてきた。箱根でシードを狙う他校には、今大会躍進した立教大は「驚き」ばかりではなく、「要注意」と深く刻まれたに違いない。
(「箱根駅伝PRESS」佐藤俊 = 文)
【関連記事】
- 【現地写真】「それはガッツポーズもするよね」全日本初出場でシード獲得の立教大ゴールシーンから、髙林監督の「めちゃ手足長い」現役時代、箱根予選会トップ通過の大喜びまで全部見る
- 【驚きの快走】監督も驚嘆!「私の指示、分かってんの?(笑)」箱根駅伝予選会で立教大学がまさかのトップ通過…強豪校相手にもビビらなかった勝因とは?
- 【衝撃の告白】立教大監督を解任→実業団選手に転身、上野裕一郎38歳に聞いた「電撃復帰」の真相「ひらまつ病院が拾ってくれた」「立教大の選手に会うと…」
- 【巻き返しの真相】「泣いている場合じゃないぞ」全日本駅伝、駒澤大が涙の16位→2位の超人的な大まくり…5連覇失敗は「敗北」か「収穫」か? “箱根ではやり返す”
- 【王者の執念】「オレは走り終わった後、死ぬ気だから」青学大“遅れてきた大エース”鶴川正也の執念…箱根駅伝は「5区でも6区でも良い」原晋監督も「今日はダブルA評価」