2024年のマンション市場は湾岸がアツい? 新築・中古マンションの最新市況を不動産アナリストが解説!【2024年2月版】
最新の首都圏新築マンション市況【2023年12月度】
次に、2023年12月度の首都圏新築マンション市場を見てみたい。2023年12月度は、首都圏新築マンションの販売が総じて低調だったということを表している。今後の動きに注意したいところだ。 首都圏の新築マンション市場動向2023年12月 2023年12月度の新築分譲マンション発売戸数は、前年同月と比べ218戸増加の5,975戸。契約率は、前年同月比8.7ポイントダウンの66.1%となっている。 また、首都圏新築マンションの1戸当たり平均価格は、前年同月比で25.4%アップの6,970万円。エリア別では、東京23区が前年同月比で8.9%アップの9,041万円。東京都下が5,143万円、神奈川県6,475万円、埼玉県4,784万円、千葉県4,930万円。東京都下のみが前年同月比でマイナスとなった。 販売在庫は6,287戸で、前月よりも1,472戸の増加。2023年12月末の販売在庫は5,919戸だったので、昨年対比で在庫がプラスとなった。 下のグラフは、過去5年間の首都圏の新築マンション価格(平均価格)と契約率の推移を示す。 地域別で見ると、好不調の目安となる契約率70%を上回ったのは、千葉県のみ。ただし千葉県の供給戸数は、前年同月比で大きく減っている。
首都圏の中古マンション市況【2023年12月度】
続いて中古マンション市場を見てみよう。新築マンションとは異なり、2023年12月も好調な結果となった。 首都圏の中古マンション市場動向2023年12月 2023年12月度の首都圏中古マンション成約件数は、前年同月比3.7%上昇の2,941件と7カ月連続で対前年比プラスになっている。 成約価格は、前年同月比9.4%上昇の4,784万円。平均成約㎡単価も対前年同月比7.0%上昇の74.82万円となっている。成約㎡単価が前年同月を上回るのは、44カ月連続となる。 また、2023年12月の新規登録物件の㎡単価は、74.23万円となっていて前月よりも+2.2%、前年同月比で+1.7%となった。 2023年11月の新規登録件数は、対前年同月比で1.2%増加の14,744件。在庫件数は、先月よりも減少し46,528件となっている。前年同月比で11.7%増加しており高水準が続く。 下のグラフは、過去5年間の首都圏の中古マンション価格(成約㎡単価、在庫㎡単価)と在庫件数の推移を示す。2023年春にかけて在庫件数が大きく伸びたが2023年夏以降は、鈍化している。 次に地域別の中古マンション動向を見てみてみよう。 2023年12月度の成約㎡単価は、千葉県以外は前年同月比でプラスに。前月比で見ると、マイナスの地域が目立つが、都下以外の成約件数は前年同月比で伸びており堅調さは維持されているとみていいだろう。
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