<Play・Hard>磐城 選手紹介/11 佐藤綾哉選手(1年) ピンチで抑え自信に /福島
◇佐藤綾哉(りょうや)選手 昨秋の公式戦は先発、中継ぎで計5試合に登板し、エースの沖政宗投手(2年)を支えた。木村保監督は「肝が据わっている。ピンチの場面でマウンドに上げても、きちんと抑えてくる」と信頼を寄せる。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 中学2年時から、肩の強さを買われ、投手をやるようになった。腕を思い切り振る大胆なフォームで、一球一球に力を込めて投げる。武器は最速138キロの切れのある直球。さらにこの冬にはスライダーも習得した。風呂で手首を鍛える練習をするのが日課で、「変化球でも切れのあるボールを投げたい」と奮闘中だ。 大きな転機となったのは、昨秋のいわき支部予選の東日大昌平戦。守備の乱れで八回に同点に追いつかれ、なお1死二、三塁で先発の沖投手に代わってマウンドへ。後続を打ち取ると、延長十二回まで1人で投げきって勝利を引き寄せた。「あのピンチの場面を抑えられたことが自信につながっている」 今後の課題は制球力で、「日によってフォームにばらつきがある。調子が悪い時も、悪いなりにまとめられるようにしたい」と安定感を求める。 成長著しい1年生は「自分に求められる役割をしっかりとこなすだけ。甲子園ではどのチームが相手でも、全力でぶつかっていきたい」と気合十分だ。=つづく ……………………………………………………………………………………………………… 身長179センチ、体重74キロ▽いわき市立中央台北中学校出身▽投手▽右投げ右打ち▽長所はボールの切れ▽得意教科は数学