元総理秘書官が語る自民党裏金問題の根深い闇とは(立憲・江田憲司衆院議員)
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年7月23日に公開された動画ではゲストに立憲民主党・江田憲司衆院議員をお招きし、政治とカネの問題について語っていただきました。 自民党総裁選で急に名前があがった人は財務省の回し者?! 【このトピックのポイント】 ・官僚の出世基準は組織防衛力?! ・自民党裏金問題は、政権交代したら続々と立件される?! ・お金のかからない都市型選挙とは?!
江田氏のプロフィールは以下の通りです。 江田氏は東京大学卒業後に、通商産業省(現経済産業省)に入省しました。 通産省から首相官邸に出向し、海部・宮澤内閣では、総理演説や国会での下書きするスピーチライターも任されていました。 1996年に橋本内閣では、官僚から異例の抜擢で総理大臣秘書官(政務)に就任。 当時、大蔵省の金融接待スキャンダルも発生し、中央省庁改革、特に大蔵省の財政と金融の分離では、官僚や族議員と激しくやり合ったことも。 1998年に橋本内閣が総辞職した後は、通産省に戻らずに退官。 その後は、マウイ島、オアフ島での放浪生活を2年ほど送りました。 2002年衆議院議員に、無所属で初当選し、みんなの党(幹事長)、結いの党(代表)、維新の党(共同代表)、民進党(代表代行)、立憲民主党(代表代行)を経て、現在、衆院議員7期目です。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして江田氏に回答していただきました。
秘書官時代に目撃した大蔵省の闇とは?!
「大蔵改革なくして、行革なし!」と、中央省庁再編を進めた橋本内閣で、江田氏は政務秘書官を務めました。 当時の大蔵省には、予算の編成や査定権、国税の査察権、金融行政などの権限が集中し、与党議員も、他の官庁の役人も抵抗できないような権力が集中している状況を目の当たりにしました。 当時「族議員」と呼ばれるいろんな利権をむさぼる与党議員や官僚など「全部を敵に回した」状況だったと振り返ります。 1998年に金融庁は分離独立しましたが、今は「全部、植民地化された」と江田氏。金融庁長官は、財務省出身者が務めている状況だと語りました。