元総理秘書官が語る自民党裏金問題の根深い闇とは(立憲・江田憲司衆院議員)
江田氏は今年9月の自民党総裁選にも言及。 「例えば、自民党総裁選で急に名前が出る人は、裏で財務省が根回しをしている。要は、財務省の言いなりになる人の可能性が高い」とコメントしました。 自民党の総裁の秘書官だった江田氏は「例の自民党の裏金問題、脱税の問題、政策活動費の問題は、実は私の方が知っている……」とコメント。 自民党の裏金、脱税問題については「国税庁が忖度している」と推察しました。 予算委員会で江田氏は岸田総理に「税務調査に入るように指示すべきではないか?」と質問。岸田総理は「適正に使っております。確認するまでありません」との答弁でした。 このままでは「税務行政がドツボにはまる」と懸念する江田氏は「政権交代したら、続々立件できますよ!」と述べました。
お金がかからない政治のやり方とは?!
MC鈴木邦和「政治にお金はかかるのでしょうか?」 江田氏「かかりません!日頃の政治活動のやり方次第」 麻生太郎副総裁は「民主主義、ただではない」と発言しました。 江田氏「アンタには言われたくない!」と声を荒げます。 麻生太郎氏の収支報告書では、会食費だけで2000万円でした。 江田氏「飲み食いだけに2000万円て……」 2000万円は、江田氏の1年間の全政治活動費と同じです。 江田氏は、20年来、議員会館の秘書は1名、地元に3名、合計で秘書は4名。 3名分の人件費は税金、あとは政党助成金1000万円と数百万円の個人献金で、年間2000万円の規模で政治活動を行っていると解説しました。 自民党の政治家は、秘書を何十人と雇い、各業界や各地域にはりつけて陳情を受け、その見返りに企業献金をもらっている状況です。
江田氏は「2002年の初当選以来、企業団体献金は1円も受け取っていない」と語りました。 また、業界、企業、労組の挨拶回りも行いません。 その理由を「特定の企業や団体から、たくさんお金や組織票をもらうと、人間として恩返しをするのが情。だから、元から絶とうと強く決心した」と説明しました。 ホテルで開催される企業の新年会などは、会費が1万円ほどかかります。 しかし、江田氏は「そもそも行かない」ので0円。 地元の夏祭りや盆踊りに参加する際には、妻や親族の名前で5000円位を払う議員もいます。江田氏は「法律違反なので、出したいんですけど、出せません」と言って「一切しない」と語りました。7、8月に100カ所位を自分で参加し、挨拶をしてまわるそうです。 地元のタウンミーティングは、地域ごとに月に2回区民センターを利用して開催しますが、2時間借りて数千円。国会報告のビラは、ボランティアの人が配ってくれているとのこと。 江田氏「都会型の選挙はカネがかからないやり方はある」 一方で、「地方は多少事情が異なる」と江田氏。 事務所も1カ所では足りず、ガソリン代がかかることも。 それは、「党の中で頭割りではなく、配分をする方法もある」と語りました。 江田氏「今回の裏金問題は、こういうところの議論が欠けていると思うんですよ……」