「50代白髪調査隊がゆく! 白髪の悩みQ&A」白髪を減らすには、ヘアケアだけでは不十分!? 白髪予防のためほかにも大事なのが睡眠、食事、運動、そして〇〇〇〇の解消だった
睡眠不足、ストレスは髪の健やかな成長を阻害する
セトッチ:美肌に十分な睡眠は欠かせない、ということはよく知られているので、きっと美髪にも睡眠は重要ですよね。 大正製薬 廣岡:そうですね。成長ホルモンは睡眠中に最も多く分泌されるので、睡眠不足になると髪や肌の健やかな成長が阻害されます。特に入眠から3時間後くらいに、眠りが最もが深くなり、睡眠の質もピークになります。そして、成長ホルモンがしっかり出るのは、このときといわれています。 また、適切な睡眠時間には個人差がありますが、だいたい6~7時間はしっかり眠るようにしましょう。 セトッチ:そうですか…。でも50代に入った頃から、どうも寝つきが悪くなってしまっていて…。更年期症状のひとつなのかもしれませんが、眠ろうとすればするほど、いろいろなことを考えてしまって眠れなくなります。 イーラル 大原:セトッチさん、ちょっとストレスがたまっているのかもしれませんね。実は、ストレスは白髪の原因のひとつといわれています。 私たちの脳内では、さまざまな脳内ホルモン(神経伝達物質)が働いていますが、ストレスにさらされると、その中のひとつ「ノルアドレナリン」が多く分泌されます。ノルアドレナリンには覚醒作用があり、過剰に分泌されることで、睡眠障害が起こる可能性が高くなります。さらに、そのノルアドレナリンと密接に関係してくるのが「色素幹細胞」と呼ばれるものです。 色素幹細胞とは、メラニンをつくってくれる「メラノサイト」のもとになる赤ちゃんのような細胞のことなので、色素幹細胞がないとメラノサイトが合成されず、メラニンが正常につくられなくなります。なので色素幹細胞はとても重要なものなのですが、ノルアドレナリンが過剰に分泌されると、色素幹細胞の増殖を妨げてしまうので、メラニン合成の低下につながってしまいます。 セトッチ:ストレスって、健康を害する大きな原因とよく言われますが、髪にも悪影響があるんですね…。 大正製薬 廣岡:人間はストレスを受けると、自律神経が乱れて血流が悪くなります。頭皮の血流の悪化は白髪の原因になります。 セトッチ:そういえば…。マリー・アントワネットなどの歴史上の人物の伝説や、著名人の経験談として「ストレスで一夜にして髪が真っ白になった」というような話を聞いたことがあるのですが、そういうことはあり得るのでしょうか? 大正製薬 廣岡:すでに生えている毛髪自体は死んでいる細胞なので、一夜でメラニン色素が抜けるなどの変化が起こることは考えられません。ですから、一夜にして黒髪が白髪に変化するようなことはないですね。ただ、極度にストレスを受けた場合に、これから生えてくる毛髪が白髪になる可能性はあります。 また、ストレスは脱毛の原因になり得ますが、白髪は黒髪と比べると脱毛しにくいとされる報告もありますので、極度のストレスを受けた際、白髪ではなく黒髪が多く抜けてしまい、その結果「白髪が増えたように見える」ということはあるかもしれません。 セトッチ:ストレスは抜け毛にもつながるのですね。気をつけたいと思います。
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