「富士山がすごいよね」人気俳優も絶賛 麓の街はモータースポーツを核に観光誘客目指し【静岡発】
レーシングカーの試乗体験も
会場には大勢の観客が集まり、車のスピードや華麗なコーナリングなどを堪能していた。 観客は「プロじゃない方だけど皆さん迫力もあるし楽しい」「タイヤのキュルキュルという音やエンジン音もかっこいい」とラリーの魅力を話す。 間近で迫力ある走りを見られるだけでなく、観戦客に車の魅力を伝えようと会場には実際にレーシングカーに乗ってプロのドライバーの走りを体験できるコーナーもある。 最大時速250kmのレーシングカーに乗ることができ、プロのドライバーによるキレのあるS字走行や直線での加速を体験していた。 体験した人は「とても早くて楽しかった。すごく横に振られる感じでびっくりした」「やはり速い。G(加速度)がすごく来るので、風も当たって。でも気持ちよくて楽しかった」と満足した様子だ。
モータースポーツを観光の核に
ラリーチャレンジはスタートした会場を出て公道を一般の車と一緒に走ることも特徴の1つだ。 沿道には様々なデザインの車に旗を振りながら応援する地元の人たちの姿もあった。観戦した人は「今までこういう車を見たことがなかったので初めてで良い経験でした」と喜ぶ。 モータースポーツを観光の核にしたいと考えている裾野市。ラリーチャレンジの主催者も「裾野市での大会は特別だ」と語る。 トヨタ自動車・新郷和晃 執行役員: 富士山に象徴される大自然やコースも本格的で、地元の皆さんに温かく迎えていただいて、準備やおもてなしで(主催者と街が)一緒に大会を作っていることが参加者にも伝わっていると思う 裾野市・村田悠 市長: タイムを競うだけではなく、多くの参加者が街中を走って裾野の良さを知っていただいて、「また裾野に来たい」「いつかは裾野に住んでみたい」と思っていただければ。また、トヨタ自動車のメッカでもあるので、「こういうところでレースのチームを作りたい」と思っていただければ市としては大会を誘致して大成功だったと思う 裾野市ではトヨタ自動車が先進技術の実証都市「Woven city(ウーブン・シティ)」の建設を進めている。場所は東富士工場の跡地だ。 ウーブン・シティはロボットやAIが生活を支援するなどモノやサービスが情報でつながる実証都市で、2025年頃までに一部のエリアがオープンする見通しだ。まずは高齢者・子育て世代・発明家など360人が居住する予定となっている。 地域に根差したイベントを目指すラリーチャレンジ。 大手自動車メーカーが力を入れる“未来都市”が立地する利点も生かし、裾野市は今後の盛り上がりに期待を寄せる。 (テレビ静岡)
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