子どもの“不登校”悩む保護者に「共感」の場を 同じ境遇抱える親に“心の余裕”提供する「からちゅんカフェ」の活動とは?
「大人も子どもも余裕がない」
不登校のそもそもの原因について聞いてみると、「世の中が、『子どもには好きなことをやらせてあげなさい』という風潮に変わってきているのに、学校は昭和の時代から変わっていない。義務教育に入れられると突然縛られてしまう。子どもからすれば『今まで良かったのに、なんで?』と驚いているのではないか。 今は子どもに暇な時間がなさすぎる。ぼーっとしている時間は大事なのに、『ぼーっとしているなら宿題していなさい。』と言われる。大人も子どもも余裕がないと思う」などの点を挙げた。 「からちゅんカフェ」のHPには「学校へ行けなくなってしまった我が子にどう接すれば良いのかわからず、私自身がパニックだった頃……私を救ってくれたのは、同じような経験をした保護者仲間でした。仲間から得た情報を元に親子が元気になれる方法を模索する…、保護者の方がそんな行動を起こせるようなお手伝いができたら…、と考えています。」などとつづられている。 “悩みを吐き出す”、そうした時間・場所を提供し、同じ境遇の仲間、自分を受け止めてくれる人がいることで、保護者の心の余裕や安心感にもつながる。 「からちゅんカフェ」は、不登校・学校生活が不安な子どものための進路説明会なども開いていて、今後も、「子どもたち、保護者のために、少しでもお役に立てるよう活動していきたい」としている。 (取材・執筆:フジテレビ社会部 大塚隆広)
大塚隆広