大分県に移り住んだ先輩に聞く(1) 移住でウェルビーイング「移住は自分に合った場所を見つける旅」
"移住"がより夢あるものになるように
最後に、石黒さんの移住とは……を伺ってみると。 石黒:自分に合った場所を見つける旅みたいな……。自分の場合はプロフットサルプレーヤーとして移籍を経験していることが大きいですね。チャレンジとか移住ということにハードルが低い人間だと思います。そこに居続けなければ……という感覚ではなくて、お試しみたいな感じでも行くことができる。行政によってはたとえばお試し移住とかいろいろな移住体験が用意されてもいますし。あまり構えずに、旅に来て、いい居場所だから……というきっかけだっていいし。ダメなら次!……と思う。ただ、移住先に大きな夢というか想いは持っていていいじゃないですか。 企業誘致によって玖珠町で事業展開されている企業と住民との接点がまだ作れていないのが今後の課題という石黒さん。各企業がよそ者にならないよう、そこを結びつけること、それによって玖珠町の雇用拡大にもつなげていきたいと語る。その言葉には移住者であるという意識の以前に、玖珠町の住人としての矜持が明確に芽生えている。玖珠町出身で「夕焼け小焼け」の口演童話家・児童文学者である久留島武彦が使い始めたと言われる言葉「継続は力なり」。石黒さんの移住という玖珠町での旅は、この言葉のように石黒さんに大きな力を与えることになるだろう。 写真:児玉晴希 編集、執筆:エディトリアルストア ※令和6年11月13日現在のものです。 ※敬称略