止まらない大津!11連勝を懸けて挑むのは前年王者と対峙するキーゲーム! 大津高校×サンフレッチェ広島ユースマッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグWEST第15節】
昨季から背負っている9番は、このチームの中でも特別な番号だ。「自分の前が(小林)俊瑛さんで、その前が半代(将都)さんで、どちらも2年生から9番を付けて活躍していたので、自分も活躍しないといけないなと意識はしていますし、9番が仕事をすることはチームにとっても大事なことだと思います」。悲願のプレミア制覇を成し遂げるためにも、山下にはさらなるゴール量産が求められている。
大津からはもう1人の注目選手として、今季の中盤を支えている畑拓海をご紹介したい。本人も「パスに関しては自分の武器でもあるので、そこは自信を持ってやっています」と言い切るように、俯瞰の目でパスコースを探し出し、そこに届ける技術までをセットにした一連のプレーを見れば、イニエスタを参考にしているというのも頷ける。
中学時代は鹿児島のFC KAJITSUでプレーしていた畑は、並行して熊本のJFAアカデミー宇城に在籍していた縁もあって、県外の名門校への進学を決意。「チームで一番ハードワークして、守備でも攻撃でも常に顔を出せる選手になって、苦しい時にチームを救えるような選手を目指しています」。才能だけに頼らず、献身的なプレーも印象的な戦える司令塔は、好調をキープする大津にとって絶対に欠かせない。
首位相手の重要な90分間に意欲を燃やすのは、サンフレッチェ広島ユースのキャプテンマークを巻く木吹翔太だ。203センチという規格外のサイズを誇る唯一無二のタレントは、昨シーズンの途中からコンバートされたセンターバックで着実に進化を遂げ、来シーズンのトップチーム昇格を勝ち獲っている。
キャプテンに指名されたことは意外だったようだが、「日常から気を配って、自分が見本となってやることをまず意識して生活しています。やるからには自分も責任を持ってやりたいですし、成長できるチャンスだと思っているので、1年間しっかりキャプテンとしてチームを引っ張って、優勝に導きたいです」ときっぱり。確たる自信を纏い始めながら、チームを逞しく牽引している超長身センターバックが、爆発的な攻撃力を誇る大津の前に立ちはだかる。
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