「1日の始まりこそ、たんぱく質ファースト」カラダが最もたんぱく質を欲している朝に食べるべきものとは
たんぱく質と腸の新常識 #3
慌ただしい朝、パンとコーヒーと果物だけでも朝食に準備できたら自分を褒めてあげたくなるものだが、実際のところ、朝身体が何より求めているのは糖質でもビタミンでもなくたんぱく質だということを知っているだろうか。朝にたんぱく質を効果的に摂取できれば、血糖値をコントロールでき、午後の眠気をなくせるという。 【画像】朝、たんぱく質を取ることで改善が期待される午後の〇〇とは? 書籍『たんぱく質と腸の新常識』(Gakken)より一部抜粋・再構成し、セカンドミール効果による好循環の仕組みを解説する。
朝食こそたんぱく質ファースト!
朝食は英語でbreakfast。「break」は壊す、破る、「fast」は断食ですから、朝食は「断食を破る」という意味です。 夕食から朝食までの間はとても長く、夕食を食べ終えるのが20時、朝食が8時なら、12時間もの間、断食をしていることになります。つまり、朝は1日のうちで最も体内のたんぱく質が枯渇している状態。体はたんぱく質を欲している状態なのです。 しかし、朝は食欲がなかったり、慌ただしかったりして、パンとコーヒーだけで済ませてしまうという話をよく聞きます。朝食を抜いて1日2食で食べすぎを防ぐという人や、美容と健康のためにサラダやスムージーだけにしているという人もいるようです。 実際、1日3食の中でたんぱく質の摂取量がもっとも少ないのは朝食だといわれています。1食あたりのたんぱく質摂取量は男性30~40g、女性25~30gが目標なのですが、朝食においては多くの人がたんぱく質不足になっているのです。 不足していることを知ると、なんとかして摂取量を増やしたいという気持ちになりませんか? しかし、朝から頑張って料理をして、モリモリ食べるのはしんどいものです。毎日朝から外食というのも難しいですよね。 そこで、私たちは朝食で納豆と卵、豆腐や魚などを食べてからプロテインを10~20gほど飲んで補うことにしました。これで目標の30g以上をクリア。以来、体調はすこぶる良好です。 ただし、プロテインは満足度が高く、お腹がふくれやすいため、食事の前に飲むと朝食を食べられなくなる恐れがあります。朝食を摂り、通勤を経て、仕事の前に飲んだり、朝のジョギングやウォーキングの後に摂り入れるなどすれば実践しやすいかもしれません。興味がある方は試してみて、自分に合うと感じたら継続してみてください。