【スキンケア研究家・三上大進インタビュー】自信を与えてくれた、美容の力を信じている
自信を与えてくれた、美容のチカラを信じている
生まれつき障がいのある左手を、小4の時に手術しました。当時は爪の発育が悪く、表面はボッコボコ。傷痕も深く痛々しい様相でした。思春期になると好きなメンズもできましたが、性別だけでも不利なのに、手にはコンプレックスの障がいもある。とにかく女子たちに少しでも勝ちたいというとんでもない下心で、スキンケアを志すようになりました(笑)。諦めていたハンドケアにも再チャレンジします。とにかく毎日コツコツと丁寧にケアすることで肌や爪に変化が出てくると、そんな風に自分と向き合い続けた自分のことを、以前よりも少し好きになることができました。そしてついに「大ちゃんの左手の爪、キレイね」と言ってもらえた日のことを、私は生涯忘れないと思います。美容は私に、肌と爪を磨き、心と向き合うキッカケを与えてくれました。だから美容のチカラを信じています。今までも、そしてこれからもずっと。
人との違いに悲観しない。持っているものをとびきりに磨く!
美容とは“自分のことを許すこと”なのではないかと思っています。ニキビがある自分のことを嫌いになりたくない、毛穴が開いてる自分のことを見捨てたくない、ツヤがない自分のことを諦めたくない。そんな気持ちの、その奥にある「自分自身を許したい」という願いに応えるように芽生えるものが“美容”。ときにそんな期待に及んでいない自分のことも認めながら、でも明日の自分をもっと好きになれるように存在しているのだと思うのです。「こうじゃないと絶対にダメ!」というルールはなくて、ブルベさんでもイエベさんでも、合わせやすい得意な色はあると思うのですが、好きな色やカタチが、やっぱり一番似合っているなと思うのです。等身大の自分と向き合い、明日の自分らしさを願う。その積み重ねがきっと、美容という物語。 撮影/岩谷優一 ヘアメイク/George スタイリング/Fukami 取材・文/前田美保 Edited by 中田 優子
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