インテリアのプロが2025年のトレンドカラーを予測
ダスティ・レッド
レッドは昨年スポットライトが当たったカラー。2023年秋のランウェイやインテリアで絶賛された。そして今年、このドラマチックな色の落ち着いたバージョンを望む声があがっている。「パプリカは、テラコッタより少しフォーマルな印象。それでいて、レッドほどありきたりな選択ではありません」とデザイナーのエリザベス・ヤングは言う。「旅行中にこの色をよく見たのですが、今はあらゆる場所で目にします。レザー製品(その最たるものは「ロエベ」のバッグ)やファブリック、タイルもこれに彩られていますね」 この味わい深い色は多くの色と相性がよく、どんなにさえない空間にも輝きをもたらす、とヤングは付け加える。「ソフトな色がお好みの場合は、美しいクリーム色やアプリコット色を合わせてください。主張の強いインテリアに仕上げたいのなら、ブラックを合わせるのがおすすめ。塗料やタイルを使い、部屋中をこの色で染め上げるのもいいのですが、ソファやカーテンなどにアクセントとして使っても高い効果を得ることができます」 ヴィニャスもこの抑制されたレッドを気に入り始めている。「やりすぎ」にならない程度に温かさを与える、テラコッタにも似たこの色を選ぶことが多いのだと言う。「私はこれまで、空間にエネルギーを与えるために色を使ってきました。ところが、現実世界がカオスに満ちてくるにつれ、色に落ち着きを求めるようになったのです」と彼女は説明する。「こうしたレッドは、空間のベースカラーとしてすばらしい働きをしてくれます。ソファやチェアなど主役級の家具に理想的ですね」 石材の分野ではどうなのだろうか。シャーキーによると、リッチな、ヴィンテージに着想を得たような色の需要が高まっているとのこと。アール・デコのインテリアが再び注目を集めていることの影響を受けているそうだ。「デザイナーたちは石を選ぶ際、レッドやバーガンディ、青みがかったグリーンに、温かなイエローの筋が入ったものに惹かれているようです」と彼女は言う。「最近、私たちは"カラカッタ・ターコイズ"というセレクションを発表したのですが、評判を呼び、売り切れてしまいそうです」