日本初「給与のデジタル払い」スタート 「使いたいと答えた人が2割」という調査も… 課題は?
日テレNEWS NNN
25日は給料日の人も多かったと思いますが、給与を銀行振り込みなどではなく、キャッシュレス決済サービスで受け取れる「給与のデジタル払い」が、日本で初めて行われました。 【図解】“給与のデジタル払い”受け取る側のメリットは? ◇ 25日、キャッシュレス決済サービスを展開する「PayPay」は「給与デジタル日」。日本で初めて、給与がデジタルマネーで支払われたのです。
ソフトバンクグループ各社の希望する社員が対象で、給与のうち20万円を上限として、PayPayのアカウントに振り込まれました。 PayPayで受け取る金額は、「3万円」「2万円」「20万円」「10万円」など、希望によって人それぞれ。残りの給与はこれまで通り、銀行口座へ。社員は早速、PayPayで受け取ったデジタル給与で買い物を試していました。 PayPay社員 「無事に使えてよかったです」 PayPay 柳瀬将良さん 「今まだソフトバンクグループだけですけど、もっともっと広げていかないといけないので、まずはスタートラインに立てたかなと」 PayPayは、年内に他の企業にも「デジタル給与払い」を提供していく予定です。また、au PAYや楽天ペイも厚生労働省に申請中です。 ◇ 実際に「デジタル給与」は広がるのでしょうか? 訪ねたのは、単発バイト、いわゆるスポットワークを紹介する会社です。 山本里咲フィールドキャスター 「実際に利用者から『デジタル給与』があったらいいなという声はある?」 「デジタル給与」前向きに検討 タイミー担当者 「都度入ってくるお金ですので、『デジタル給与』というものに対して親和性が一定あるのではないか」
一度に入る金額が比較的少なく、振り込まれてすぐ使えることから、スポットワークで働く人にとってはメリットが多いのでは、といいます。 「なるべく早くデジタル給与も導入したい」と話す引っ越し会社も。 サカイ引越センター 総務部の担当者 「引っ越しシーズンには多くの学生さんに、アルバイトとして仕事の手伝いをしてもらっている。特に若い人ではじめてアルバイトをする人は、銀行に給料が振り込まれること自体、慣れてない人が多くいると思うので、普段使うPayPayで受け取りたい人が多いのではないか」 ◇ では、“給料をもらう側”は…? 東京・有楽町で聞きました。 フリーター(24) 「(デジタル給与を)使わないかも。支払いにも現金でないといけないものもあるので」 メーカー勤務(27) 「チャージする手間がなくなるのはいいかな」 ──どちらを選びますか? メーカー勤務(27) 「今のまま(銀行口座)で」 鉄道客室乗務員(31) 「通信がうまくいかないとか、エラーが出たときに面倒くさそうだなと」