「伝播性・病毒性・ワクチンへの効果」懸念される変異ウイルスのポイント3つ
デルタの流行のただなかで、私たちができることは?
一番伝えたいことは、「基本に戻ろう」ということです。もう1年8カ月以上にわたって、我々はコロナウイルスと対峙してきています。流行の最初の頃に明らかになって伝えられた「3密を回避しよう・手を洗おう・マスクをしよう」という基本的な予防対策の重要性はまったく色褪せていませんので、引き続き徹底をお願いします。 そして、昨年の12月頃から話題になっているワクチン。これについては、接種をした方が良いことはもう明らかになりつつありますし、有効性についても安全性についても十分な証拠が積み上がっているという状況になっています。ワクチン接種の順番が来たら、ぜひ打っていただきたいと思います。 残念ながら、ワクチンを打てば以前の生活にスパッと戻れるというわけではありません。流行が続いている以上は、併せて基本予防策を徹底し続けていく必要があります。そう考えると「ワクチンを打っても、何も変わっていないじゃないか」と思われる方もいるかもしれませんが、そうではないのです。ワクチンを打った人は、大きな利益を得ています。感染する可能性、重症化する可能性は大きく下がっているという意味において安全性は増していますし、安心感も大きく変わりますので、ぜひそこをしっかり認識していただければと思います。