10月最後の週末 秋雨前線の影響で西日本を中心に傘の出番 来週は台風21号接近のおそれ
秋雨前線が、24日(木)から本州南岸に停滞しているが、来週にかけて世代交代しながら日本付近にとどまりそうだ。この週末、西日本を中心にぐずついた天気となる見込み。きょう(土)は大陸の高気圧の通り道で晴れる北日本も、あす(日)は天気が下り坂に向かう見通し。また、台風21号が来週、列島に影響を及ぼす可能性が出てきている。
きょう26日(土) 関東から西で傘の出番も
きょう(土)の午前中は、西・東日本で雲が多く、西日本の太平洋側を中心に雨が降った。一方、北日本は広く安定して晴れた。午後も似たような天気傾向で、関東から西は雲に覆われ、西日本の太平洋側を中心に雨が降りやすい見込み。東海や関東でも雨のぱらつく所がありそうだ。九州南部では、記録的な大雨で地盤の緩んでいる所があるため、土砂災害などに一層、注意したい。北日本では青空がのぞき、紅葉狩りを楽しめそうだ。
あす27日(日) 北日本でも雨具の出番
あす(日)は、西日本を中心に雲が目立ち、東・北日本も午後になると次第に雲が広がりそうだ。昼間は雨が降ってもにわか雨程度だが、夕方以降、西日本と北海道の日本海側からまとまった雨雲がかかる見込み。日差しが少なくても、25℃以上の夏日エリアはきょう(土)より拡大し、東京都心でも25℃に届く可能性がある。西日本を中心にムシムシと感じられそうだ。
来週 台風21号が列島に影響か
フィリピンの東にある大型の台風21号は、来週後半、沖縄に近づき、荒れた天気をもたらすおそれが出てきている。⻄・東⽇本付近でも、11⽉スタートの金曜日ごろから台風の影響を受ける可能性があり、停滞する秋雨前線の活動が活発になるおそれもある。予報は変わる可能性があるため最新の予報を確認しつつ、念のため、台風への備えも進めておきたい。 (気象予報士・丸田絵里子)