【毎日書評】部下にすぐアドバイスをしがちな人。「アドバイス・モンスター」になっていませんか?
アドバイス・モンスターを手なずけるための4ステップ
ステップ1 きっかけはなにか アドバイス・モンスターを手なずけるには、なにをきっかけにモンスターが始動し、暴れるのかを把握することが大切。自分の習性を変えるには、引き金を知る必要があるのです。 ステップ2 問題を認める 引き金になる人と状況がわかったら、自分のアドバイス・モンスターの行動を明らかにすることが可能に。このステップでは自分の問題行動を自ら認めなければならないので、少し居心地が悪くなるかも。しかし、非常に効果があるそうです。 ステップ3 ほうびと罰 ステップ2で明らかにした問題行動がもたらす利益(ほうび)とコスト(罰)を明確化させること。 問題とみなすものの利点を挙げるのは変だと感じるかもしれませんが、これらについて考えてみれば、もろくて短絡的で自己中心的で、「いまだけの成功」をもたらす利点が見つかるようです。 これらは「現在の自分」にとってこれまで何かしら役に立ったが、「将来の自分」にとっては障害になっている。だから、「罰」つまり「将来の自分」が支払う対価をはっきりさせ、一時的なほうびをはねのけるべきなのだ。(48ページより) ステップ4 「将来の自分」最高! 「将来の自分」が得る利益を思い描けなければ、行動を変えるのは困難。そこで、思い描く「将来の自分」に向け、本当の意味でコミットするべきだということ。(56ページより) アドバイスの罠から逃れ、アドバイス・モンスターを手なずけるのは、そう簡単なことではないでしょう。しかし本書を活用すれば、リーダーシップのあり方を永遠に変えることができると著者は述べています。リーダーシップの本質を把握するためにも、手にとってみてはいかがでしょうか。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! Source: ディスカヴァー・トゥエンティワン
印南敦史