大阪府・吉村知事が定例会見9月9日(全文3)大阪は国際金融都市を目指すべき
今回の予算は議会に提出するのか
NHK:すいません、NHKの【サトウ 00:54:23】と申します。すいません、手続き的なとこになってしまうんですけれども、今回の予算は議会に提出か、もう専決でという形なのかをお聞きしたいです。 吉村:議会に上程をします。9月の、ですから末の議会、そこでご審議をいただきたいというふうに思います。 司会:次のご質問をお願いいたします。
国際金融拠点化にどう取り組むのか
日刊工業新聞:日刊工業新聞の大川です。今回の予算とは関係ないんですけれども、先月、政府が大阪と福岡を国際金融拠点として重点強化するという方針が伝えられました。福岡市はいち早く金融機関の誘致に乗り出すというふうな発表があったんですけれども、大阪府としてはどのような方針で取り組まれますか。 吉村:僕自身は、大阪がこれからどう成長していくかっていうのを考えたときに、国際金融都市としての地位を確立するというのは非常に重要なことだと思っていますし、大阪はそれにふさわしいと僕は思っています。アジアのどの状況、地域を見ても、やはり大阪っていうのは非常にアジアの皆さんから人気があるスポットっていうのは、これはもう皆さんご承知のとおりだと思います。それに加えて、政治の安定性、それから経済規模、空港、インフラを考えたときに、やはり僕はアジアにおける国際金融都市を目指すというのは大阪にとって重要なことじゃないかと思っています。 特に香港がああいう政治状況になって、アジアにおける国際金融都市というのはどうなるんだということが、世界からやっぱり注目もされている中で、大阪がアジアの金融都市の中心地を占めるというのは、僕は目指すべき姿じゃないかと思っています。ただ、それを実行していくために何が必要かって考えたときには、これ目指すっていうだけでは、なかなかこれは実現はできないです。全国一律の税制、制度があって、ビザの制度があって、日本っていうのはそういう国家戦略で都市戦略というのはなかなか打たないですから。本来、僕は国家戦略としては、都市戦略をどんどん打っていくのがあるべき姿だと思うんですけど、それを打たなくて全国一律の制度にしちゃってるから、かなり硬直的になっていると。 だから世界から見たときの、なんて言うのかな、市場性というか、参入の意欲っていうのがなかなか湧かないと僕は思うんですね。国際金融都市を目指すというのは。シンガポールとか香港みたいに、税制も全然あっちのほうが有利ですしね。言語1つ取っても、なんて言うのかな、子供たちのインターナショナルスクールの環境であったり生活環境とか、そういった面も含めて、やっぱりビザの観点とかもやっぱりかなり緩和をして、それ用にいろんな戦略を練らないと国際金融都市をやっぱり実行するというのは簡単ではないと思っています。