治安よりも「賃料の安さ」を重視する大学生の娘。追加で「3万円」かかったとしても、安全には代えられませんよね?
子どもが初めて首都圏で一人暮らしを始める際には、安全な場所なのか心配になる方もいるでしょう。子どもが大学生の場合「できるだけ家賃の安いところ」という基準で物件を選ぶと、知らないうちに治安の悪い地域に住むことにもなりかねません。 賃貸物件を選ぶ際には、家賃の安さだけでなく、安全面にも配慮しているエリアや物件であるかを確認することが大切です。今回は、東京都23区内で犯罪発生件数が少ないエリアや、安全に暮らせる賃貸物件の選び方についてご紹介します。 ▼アパートの1階と2階で「家賃」はどれだけ変わる? 1階暮らしのメリット・デメリットも紹介
東京都23区で犯罪が少ないエリアはどこ?
警視庁が公表している「令和5年 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」によると、東京都内で起こった犯罪は、軽犯罪から凶悪犯罪までを含めて8万9098件でした。そのうち、6万5874件は東京都23区内で起こっています。 東京都23区のうち、犯罪件数が少ない上位5区と犯罪件数は以下の通りです。 1位:文京区1104件 2位:荒川区1326件 3位:目黒区1346件 4位:中央区1828件 5位:中野区1976件 犯罪件数は人口の多さにも多少左右されるため、上位に入っていない地区でも治安がよい可能性はあります。上記の数値はあくまでも、参考としてとらえてください。
東京都23区で家賃が安いエリアはどこ?
株式会社LIFULLによると、令和6年10月25日時点での、東京都23区内「ワンルーム・1K・1DK」の家賃相場は以下の通りです(家賃が低い順番に並べています)。 ●足立区:7万3700円 ●葛飾区:7万4300円 ●江戸川区:7万6600円 ●練馬区:7万7000円 ●板橋区:8万3800円 ●杉並区:8万5000円 ●北区:8万7300円 ●荒川区:8万8700円 ●大田区:8万9900円 ●中野区:9万300円 ●世田谷区:9万6800円 ●墨田区:10万800円 ●豊島区:10万2000円 ●品川区:10万3700円 ●江東区:10万5200円 ●文京区:10万6800円 ●台東区:11万2700円 ●目黒区:11万5800円 ●新宿区:11万9000円 ●中央区:12万4200円 ●渋谷区:12万6100円 ●港区:13万4900円 ●千代田区:14万1400円 犯罪件数がもっとも少ない文京区では、家賃相場が10万円を超えており、最安値の足立区に比べて3万円以上高くなっています。ただし先述したように、上記の価格はあくまでも「家賃相場」であるため、参考値としましょう。 どの区にもいえることですが、家賃が安いからといって安全面をおろそかにすると、後悔するかもしれません。少し家賃が高いと感じる場合は親から援助してもらうなどして、安全面に配慮した物件選びをすることが大切です。