傍若無人なモンスターにうんざり！新居を好き勝手使う義妹と戦いを描いた実話に基づくコミック【書評】
デリカシーのない相手とのコミュニケーションに心を消耗してしまった。そんな経験がある方も多いのではないか。もし身内にそんな無神経モンスターがいたら、どのように向き合ったらいいのだろうか。『うちを無料ホテル扱いする義妹がしんどい』（あおば/KADOKAWA）は、自己中すぎる義妹との関係について描いた作品だ。作者の体験談が基になった漫画で、SNS・ブログで多くの共感コメントや反応を集めた。 【漫画】本編を読む
来名さえの夫・浩一は3人兄弟の長男。さえは、なかなかの曲者である義母に少々しんどさを感じていた。そんな義母にも苦手意識を抱く相手がいた。三男の嫁・あさ子。一見、気になるところのない普通の子なのだが、頻繁にさえの家に子ども3人を連れて泊まりに来るようになり、徐々にその本性が明らかになっていく。無神経極まりないモンスターだったのだ。 人の家の冷蔵庫を勝手に見たり、子どもが家を汚しても注意をしないし、片付けもしない…。とにかく自己中心的でやりたい放題、好き勝手な義妹の行動に、読みながら思わず頭を抱えてしまう。自分の新居でこんなことをされたら、と想像するだけでイライラが止まらなくなる。 さえの夫・浩一が注意すると、浩一のいない場所で好き勝手をするなどずるい一面も。やめてほしい旨をストレートに伝えても、一向に話が伝わらずに改善しない。挙句の果てには、夫兄弟に手を出そうとするなど、状況は悪化していく一方だ。 義妹の問題に加え、育児と義母の介護に…と、ストレスに押し潰され、やがて限界を迎えてしまった、さえ。そんな「全部がしんどい」絶望的な状況から、さえ達はどのように義妹と向き合い生活を取り戻していくのか？ 本書で確かめてみてほしい。 文＝ネゴト / fumi
