今日「台風9号」沖縄の先島諸島に接近中 暖湿流で九州~関東も非常に激しい雨に注意
台風9号の暖湿流 九州南部や四国で雨雲が発達
台風9号周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、午前5時30分現在、九州南部や四国に活発な雨雲がかかっています。 九州南部や四国では19日(月)は断続的に雨で、雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降るでしょう。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に十分注意してください。 20日(火)も大気の非常に不安定な状態は続くため、所々で雨や雷雨になるでしょう。
九州北部~関東甲信 大気の状態が非常に不安定
九州北部や中国地方、近畿から関東甲信は上空の寒気や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定です。発雷確率も高くなります。 九州北部や中国地方、近畿から関東甲信は天気の急変にご注意ください。晴れ間がでますが、昼頃から所々で雨雲や雷雲が湧くでしょう。局地的には雷を伴って非常に激しい雨や激しい雨が降りそうです。アンダーパスなど低い道路の冠水にご注意ください。 20日(火)も大気の非常に不安定な状態が続き、変わりやすい天気が続くでしょう。
ゲリラ豪雨に遭遇したら
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)に遭遇したら、次の3つのことを心がけてください。 ①頑丈な建物に入りましょう。発達した積乱雲は、ゲリラ豪雨だけでなく、落雷や竜巻などの突風をもたらすこともあります。屋外にいる場合は、すぐに頑丈な建物に入り、2階以上の、窓から離れた所へ避難しましょう。 ②最新の気象情報を確認しましょう。ゲリラ豪雨は、ごく狭い範囲で、短い時間に大量の雨が降るというのが、特徴です。雨雲レーダーをチェックすると、「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。 ③地下施設・水辺から離れましょう。ゲリラ豪雨が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。地下施設にいる場合は、できるだけ早く、地上の高い所へ移動してください。また、雨宿りをする際は、建物の地下室や、地下街を避けましょう。橋の下も、川が急に増水する恐れがありますので、絶対に避けてください。
日本気象協会 本社 吉田 友海