【Mummy-D×KOHEI JAPAN】大阪・泉州エリアの歴史を巡る! 古代の伝承から戦国の動乱まで時空を超えた旅へ
<Mummy-D&KOHEI JAPANの今日も遠い目で一献!> 歴史を肴に、美味しいお酒とお料理を堪能しながらゆるゆる語らうコーナー。 今回は特別ゲストとして料理研究家のきじまりゅうたさんをお迎えし、泉州の歴史、食、景色、そして人情に触れた男旅を振り返ります!今回は厳選された食材の味を楽しめる「燻製と炭火 炭小屋」さんにお邪魔しました。 執筆/織江賢治 Mummy-D(以下D):さてこの遠い目シンドロームですが、ご存知のように取材が終わったらいつも速攻で酒飲むんですが、なんと今回は特別ゲストが来ております! KOHEI JAPAN(以下コ): なんとゲストが! D:『歴史人』本誌で「偉人メシ」のコーナーを担当している、料理研究家のきじまりゅうたさんに来ていただきました! コ:よいしょ~! きじまりゅうた(以下き):よろしくお願いしますー! D:とりあえず早く酒飲みたいから乾杯しようか! 3人:はい、お疲れ様でした~。ああああああああああーーーーーーーー!! コ:ぷはぁ……やっと一息つきましたね。 D:よく言うよ、昼から飲んでたくせに。いや、きじまくんはね、料理研究家であるとともに、かなりのヒップホップヘッズであると。 き:はい。こうやってお2人と乾杯していることを中2の時の僕に言ったら、嘘だって言われますよ(笑) D:はははははは。 き:「耳ヲ貸スベキ」のあの方たちと! 坂間ブラザーズと飲んでると! こんなことがあるなんて、人生不思議っスよね。 D:いや俺もさ、きじまくんのインスタとか見ててさ、相当ヒップホップ好きなんだろうなって分かってたんだけど、そこまで? ぶっちゃけちょっとキモいくらい(笑)。途中のさ、市場のコーナーだけで良かったのに、朝からいたじゃん(笑) き:なんなら前乗りしてます。このロケのために。さらに後泊まで決めるという。 コ:あはははあはは。 D:これは気合入ってるよね。いやでもね、ゲストを迎えるのも初なんで、いや~新鮮でしたね今日は。 き:僕もそんなに歴史が詳しいわけじゃないんですけど、遠い目シンドロームを読んでて、なんかお2人が歴史の楽しみ方を体現していらっしゃるというか。ライト層からすれば「こういう風に面白がればいいんだ」って分かって。 D:そうそうそう! だからね、知識ばっかり詰め込むんじゃなくて、(KOHEIさんを指しながら)この人見て? これで連載持ってんだよ。怖くない? コ:そう。なんにも分かってない。 き:もう遠い目しちゃってますけど(笑) D:なんならコーヘイみたいなあんまり分かってない人が歴史に対して少し分かり始めることが狙いみたいな? だからこんな感じで、まあ歴史をつまみに酒を飲んでるだけでもいいのよ。 コ:まあでも今日はきじまくんが来てくれてるし、そういった話をしたいよね。泉佐野の青空市場にはすごい豊富な地の魚介類が売られてたけど、しかも泉州は野菜もたくさんあると。そのあたりの話をしたいね。 D:そうそう、オマエいいこと言った! きじまくんはこのあたり初めてじゃないんだよね。 き:2回目なんですよ。前回来たのも歴史人さんの絡みで、2022年の夏に岸和田城でのイベントで、岸和田の食材を使った料理を紹介させていただいたんです。ちょうど真夏だったんですが、水ナス! 水ナスがめちゃくちゃおいしいんですよね。特にこの泉州エリアにはいろんなナスの種類があって、そのなかでも水ナスのみずみずしさはちょっと半端じゃないなって。 コ:ほおおおおおおお。 D:あ、っそうなんだ。でかいの? き:でかいですね、まん丸の太ったもので、生で食べても漬物にしてもおいしい。 コ:スライスして醤油とかつけて食べると美味しいよね。 D:コーヘイも料理人だからね。こう見えても。 き:あとは、おつまみにも出てますけど、泉州玉ねぎ! D:これでしょ? めっちゃうまいじゃん。玉ねぎだけでこんなうまいの? き:ですよね。日本の玉ねぎ栽培の元祖がこの辺りみたいで。その当時の頃のような育て方をしてるみたいです。 コ:大阪ってどうしてもほかのエリアの観光客から見ると粉ものとか串カツとかに行ってしまいがちなんだけど、実はちゃんと土壌もあるし海産物もいっぱいあるって改めて知ったな。 き:そうですそうです。魚も……今日、信達を歩いていたら、魚の行商みたいのもやっていたじゃないですか。 D:あったあった! おばちゃんとおじちゃんが駐車場みたいなとこで、テント張って青空マーケットみたいのをやってたよね。 コ:あれすごいね。生きたままのもいっぱい売られてて、メチャメチャ美味そうだった。 き:見ると和歌山で獲れたものもあれば、大阪で水揚げされたものもあって、産地と消費地が近いっていう。そりゃうまいっすよ! D:だよねえ。近海の魚が一番うまいしね。 コ:種類的なもので言うと、舌平目が多く獲れるのかな? その信達の青空マーケットでも売ってたし、青空市場でも売ってたし。 D:ほかにもさ、青空市場のほうにはあわびやはまぐり、アジ、のどぐろ、キス、かつお、真さば、がっちょっていう初めて見た魚とかもあったよね。豊かだよなあ。 き:そういえば前回来た時、岸和田で水揚げされたしらすを食べて、衝撃を受けました。 大阪湾て栄養が豊富なのか、いいしらすが獲れて、さらに上がってすぐに釜揚げにして、乾かしてすぐ出すみたいな。しらすを食べて初めて「新鮮」って感じましたね。 D:生じゃないのに新鮮って感じるのはすごいよね。でもまだ今は時期じゃない、と。あれ、水ナスもない? き:残念ですがしらすはGW前後くらいからなので、ちょっと早かったですね。水ナスも夏なので……。でも泉州は関空降りたらすぐですから! だからメシ食いに来ちゃえば?みたいな。 D:はははは。実際昼メシも美味かったよねえ。昼食は青空市場の2Fにあるイエローシュリンプさんで食べたんだけど、あの海鮮焼き。あんなでっかいホッキ貝初めて食べた! そしてすげえうまかった! コ:おれはサザエが美味しかった。味付けが海鮮醤油しかなかったけど、とにかく新鮮だからそもそも焼くだけで美味いっていう。 き:自信があるんでしょうね。ビックリしたのはあそこの店長さんがあの恰好でレゲエ好きではなかったって。 D:そうそうそう。ラスタカラーのヘアバンドしててちょっと髪の毛もドレッド風だったし。しかもお店で音楽イベントなんかもやってるらしいから、「なんでこの辺はレゲエが盛んなんですかね」って話したら、「いやあ僕はレゲエは強くないんです」って(笑)。ええええええええー!って思った。 き:僕も最初「ヤーマン」て言わなきゃダメなのかなって思ったんですけど(笑)。でも店長さんの先輩がおっしゃってた話は面白かったですね。大阪のアメ村(アメリカ村)を作ったのは岸和田の人たちなんだって。 D:ね! 歴史ってネットで調べればある程度情報が出るけど、ああいう地元の人の生きた最近の歴史の話ってなかなか聞けないじゃん。大阪南部の泉州の、僕らの上の世代の人たちがアメリカ文化にはまって作ったのがアメ村なんだってね。だから今回は西暦700年くらいから2000年代までの話をぐわーっとしてるみたいで面白かった。 コ:実は文化的にも泉州は大阪をリードしていたっていうね。 D:だな。そろそろまとめに入るけど、今回の泉州、2人は総評としてどうでした? き:すごい面白かったです。いろいろ動きまわって、いろんなところ見学しましたけど、どこ行ってもメシはうまいし。 コ:アタシはねえ。やっぱり旅の最初と最後を飾ってくれた紀州街道が素敵で。空とか海とかの町のにおいを含めて、道の幅のあの感じとか、両側の家の感じとか、泉州ならではの街道ではないかなと思い出に残りました。あとはやっぱり「食」だよね。魚介もうまいし、野菜も美味しいし。だから★4! D:俺も★4。4.5でもいいかな。かなり好きだった。同じくあの紀州街道は良かったよね。なんだろうな、あの街並みは保存して欲しいし、もうちょっと色気も出して欲しい(笑)。さらにプラスして、新しい出会いもあったしね。きじまくんとはお互い都民なのに、ここで出会うっていうのは不思議な縁を感じました。 3人:ってことで改めて、「うまい泉州」に乾杯!
Mummy-D&KOHEI JAPAN