【UFC】平良達郎が米国番組に出演「パントージャ、僕と日本で戦ってくれませんか?」「朝倉海選手のUFC参戦を楽しみにしてる」、朝倉海は「誰とでも戦う準備はできている」
UFC6連勝でフライ級5位にランクされた平良達郎(THE BLACKBELT JAPAN)が19日(日本時間20日)、米国の『The MMA Hour With Ariel Helwani』に出演。今後の目標をあらためて「日本人初のUFCチャンピオン」とし、その舞台を「東京ドームで戦いたい」と希望。また、朝倉海のUFC参戦を「楽しみにしている」と語った。 【写真】試合後の会見でも問われた朝倉海について、あらためて平良は語った ◆平良はなぜおたつロックから「煽った」のか 6月15日(同16日)の『UFC Fight Night: Perez vs. Taira』(U-NEXT配信)のメインイベントで、フライ級5位だったアレックス・ペレス(米国)を、2R TKOに下した平良。 ペレスの外側からの大きな打撃をガードしながら、右アッパー、首相撲ヒザと内側からの打撃で応戦し、2Rには自らシングルレッグでテイクダウン。バックを奪うとおたつロックから煽ってのグラウンドへの引き込みでペレスを負傷させ、TKO勝ち。戦績を「16戦無敗」としていた。 しかし、ペレス戦の1Rは、打撃の手数で受けに回り、蹴り足を取られてのテイクダウンで下になったこともあり、ジャッジ3者が10-でペレスを支持する内容だった。 そのことをアリエル・ヘルワニから問われた平良は、「うーん、振り返ってみて、1Rは対戦相手が取って、僕の手応え的には“自分がやられていた”という感覚は無かったんですが、相手の手数もあったので、後からコーチらと反省しました」と初回を落とした要因を分析している。 2Rのおたつロックは、「背中に乗っているときに、やっぱりバックチョークのディフェンスは上手だなと感じて、そこからは、グラウンドに持っていこうと思っていました。あのポジション(4の字ロックと二重がらみ)は得意な技で、(ペレスの怪我は)アクシデントのひとつではあるけど、アレックスが耐え過ぎたらああいう展開になることも分かっていました」と、ペレス負傷の要因となった、スタンドでの防御について語っている。 では、ペレスはどうすれば、良かったのか? そう質問された平良は言葉を選びながら、「ケージから離れていたので、グラウンドの展開で処理するのが良かったのかなと思います」と答えている。 テイクダウンからバックを狙う平良に、マット側に向いて四つん這いになってヒザを立てて立ち上がったペレスは、平良を背負いながら金網際に戻っている。ケージを使って平良を押し付けバランスを保つためだった。 しかし、最初は鼠径部に足をかけていた平良は、すぐにボディトライアングル&二重がらみのおたつロックに移行。よりペレスをコントロールできる形で、首を狙いながら「左手でオクタゴンの柱を押して」、金網から遠ざけている。 さらに右足をペレスの対角の左ヒザ裏にロックしたまま上半身を大きくマット中央側に倒して、さらにペレスを支点の無いところへと誘っている。 このロデオのような動きにも崩れず耐えたペレスだが、対角の右手を左手で縛った平良は、手綱を引くように捩じって後方に引き込むと、ペレスは耐えきれずにグラウンドへ。倒れた瞬間、ペレスは「アーッ」と声を挙げながら荷重がかかった右ヒザを押さえた。 狙っていた動きながら、相手の負傷に平良は、「ほんとうはあの後の2分で、パウンドかバックチョークの練習をすごいしていたので、それで極めたかったです」と最後の瞬間を振り返っている。