昨年7月井上尚弥と対戦のフルトンが来年2月、WBC世界フェザー級王座挑戦「再び世界王者に」
プロボクシング元WBC、WBO世界スーパーバンタム級統一王者スティーブン・フルトン(30=米国)が25年2月1日、米ネバダ州ラスベガスのT-モバイルアリーナでWBC世界フェザー級王者ブランドン・フィゲロア(27=米国)に挑戦することが決定した。19日(日本時間20日)に米カリフォルニア州ロサンゼルスでフィゲロアとともに記者会見に出席。フルトンは「私は再び世界王者になるためにここにいる。私を信じてくれ」と言葉に力を込めた。 【写真】井上尚弥にTKO負けしたフルトン フィゲロアとは21年11月にWBC、WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦で初対決し、判定勝利。約3年3カ月ぶりの再戦となる。フルトンは「彼との13ラウンド目が近づいている。彼が再び試合を受けてくれたことに感謝している。リングに立つことが待ち切れない。彼の戦い方を知っている。お互いのことを知っている。アクション満載の試合になると願っている」と気合を入れ直した。 フルトンは23年7月、現在4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)に8回TKO負けして王座陥落後、今年9月にカルロス・カストロ(米国)との再起戦でダウンを喫しながらも辛くも判定勝ちを収めた。フルトンは「前回、ダウンしてもケガはなかった。みんなは私が誰なのか忘れている。私はリングで何でもできる。2月1日は、2階級制覇王者になる。それをもっと明確にするつもりだ」と自信の表情を浮かべた。 またフルトンは「2月1日の仕事を終えて、必要な調整をします。私にはフィゲロアを傷つける力がある。将来、私とリングで対峙(たいじ)する選手は誰でもそれを知ることになるだろう」と予告していた。現在、スーパーバンタム級で4団体を統一している井上も将来的なフェザー級転向を思い描いている。フルトンは先にフェザー級で世界王座を獲得し、井上の転向を待つようだ。