「復路勝負」狙う国学院大、青山学院大は「山上り・山下り」要員が盤石…箱根駅伝チームエントリー
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=読売新聞社共催)のチームエントリーが10日行われ、オープン参加の関東学生連合を含む21チームが各16人の選手名簿を提出した。出雲全日本大学選抜駅伝、全日本大学駅伝に続いて3冠を目指す国学院大、2連覇を狙う青学大、前回2位の駒大を軸に激しい優勝争いが繰り広げられそうだ。(井上敬雄) ★動くグラフで見る!箱根駅伝の優勝回数ランキング
国学院大はエース平林清澄(4年)、日本学生ハーフマラソン覇者の青木瑠郁(るい)(3年)、全日本6区区間新の山本歩夢(4年)ら主力が順当にエントリーした。前回メンバー2人が登録外となるほど層は厚く、復路勝負に持ち込み、史上6校目の大学駅伝3冠、箱根初優勝に挑みたい。
青学大は前回優勝メンバー7人が残る。前回は2区黒田朝日(3年)、3区太田蒼生(4年)の連続区間賞で波に乗った。今季は鶴川正也(同)が成長して3本柱が整い、5、6区の経験者も盤石だ。出雲、全日本は3位だったが、過去10年間で7度優勝の舞台で、前半から勝負に出るはずだ。
駒大は全日本で7区篠原倖太朗(4年)、8区山川拓馬(3年)が区間賞を獲得し、出雲に続いて2位と底力を見せた。前々回6区区間賞の伊藤蒼唯(同)も全日本3区2位と好調。故障で戦列を離れていた5000メートル日本歴代2位の佐藤圭汰(同)の復調具合が、王座奪還の行方を左右する。
3強を追う1番手は出雲、全日本でともに過去最高成績の4位だった創価大だ。エース吉田響(4年)は5区へ準備万全。出雲を回避したスティーブン・ムチーニ(2年)も復帰し、頂点をうかがう力はある。
早大は出雲6位、全日本5位と地力十分。山口智規(3年)が1万メートル27分台に突入し、工藤慎作(2年)も好走を続け、7年ぶりのトップ3を目指す。前回、過去最高の3位に入った城西大は出雲、全日本とも区間賞のビクター・キムタイ(3年)、日本人エース斎藤将也(同)の二枚看板で再度の躍進を狙う。