【ボクシング】12年ぶりの同門対決は1年先輩の高橋秀太が流血戦制す 東日本新人王Sフライ級
<プロボクシング:東日本新人王トーナメント決勝戦>◇3日◇東京・後楽園ホール スーパーフライ級は先輩の高橋秀太(23)が、大橋昌彦(22)を3-0の判定で下して、角海老宝石ジムの“同門対決”を制して、12月の全日本新人王進出を決めた。 12年ぶりの同門対決は初回から打撃戦になった。高橋は2回に左目尻をカットして流血したが、最後まで1歳下のプロ無敗の後輩とと打ち合った。判定は3人のジャッジが1ポイント差の最小差だったが、1回に右ストレートを決めて大橋をぐらつかせた高橋に軍配が上がった。 試合後、高橋は「(勝利の)手応えはなかった。大橋は足を使って動いてやりづらかった」と勝利の喜びも控えめ。敗れた大橋は「1回に大きなパンチをもらってしまった。結果が出せなかったことに自分にはがっかりします。試合に向けて練習時間ずらしてくれて、ピリッとした雰囲気をつくってくれた高橋さんには感謝したい」と振り返った。2人は午後5時ごろからジムで練習していたが、試合決定後は高橋が練習時間を午後3時からに繰り上げていたという。 12年前のウエルター級の同門対決も角海老宝石ジム。「ケガなく終わってよかった。ジャンケンで決めようと言ったけど、2人ともやると言うからしょうがなかった。でも、もうやりたくないよね」。新人王誕生にも鈴木真吾会長の表情は複雑だった。【首藤正徳】